2011/9/21

747-8引渡し延期の背景(続き)  ボーイング Boeing


Fuel Burn Shortfall Behind 747-8 Delay

aviationweek.com Sep 20, 2011

カーゴラックスが747-8引渡しを拒否している背景にはエンジン性能の問題があり、燃料消費効率が約束と違うことは以前から判明していたようです。「契約内容の問題」は金銭補償を巡る各社間の確執ではないでしょうか。同機を発注済みのNCAはこの問題をどう見ているのでしょうか。

ボーイングジェネラル・エレクトリックカーゴラックスの各社は再度契約内容を交渉中で、燃料消費性能が2.7%も低くなっていることへの対応が中心で、これがカーゴラックスが同機の受領を延期する理由になっている。
  1. カーゴラックスは同機引渡しの遅延で補償を受けることで以前から同意しており、燃料消費問題も以前から認識していたが、受領を最後の段階で拒絶したのはカタール航空出身の役員三名の存在が大きい。カタール航空は9月11日に正式にカーゴラックス株式の35%を取得している。
  2. 問 題の役員会の席上カタール航空CEOアクバル・アル・バカール他の役員が性能保証が実現できていない点を理由に追加補償を求めたものと見られる。その補償 額で意見がわかれたとの消息筋報告もある。これに対しボーイング、ジェネラルエレクトリックの双方から再交渉についてコメントは出ていない。
  3. 問 題の核心は飛行テスト中に燃料消費が2.7%下回っていることがみつかったことにある。GEはGEnx-2Bエンジンの性能向上パッケージ(PIP)を開 発中だが、就役は2013年第B四半期の予想。さらにGEとボーイングの解析ではこの改善策でも1.6%相当の回復しかのぞめず、1.1%分が未解決のま まだ。
  4. GE はPIP応用のエンジン一号機を組み立て中で2012年1月に初飛行予定だ。ボーイングとGEはこのPIP以上の性能向上の実施で合意ずみで、長距離線で 貨物搭載制限の発生をなくすことに焦点をあてている。一方、同じエンジンを搭載する旅客型747-8の一号機を受領する予定のルフトハンザは就航予定路線 ではエンジンの性能不足から変更が必要とは見ていない。
  5. GEnx-2B PIPは787搭載のGEnx-1B での改修内容をもとにしている。747-8の基本設計は2006年に完成しているが、-1Bエンジンの初期テスト結果で仕様変更をおこなっている。-2B エンジンをGE社有テスト機で飛行テストをしたところ、燃料消費効率が設計を下回っていることが判明し、787エンジンのPIPを元に747-8エンジン も改修を行うことになった経緯がある。
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タグ: 747-8 GEnx-2B




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