「アフリカ大陸の怪魚を追え!「アフリカはつらいよ その5」」
07(エジプト・エチオピア)
タナ湖を後にし、一気に1000km以上南下した。東アフリカの道路事情は意外と悪くない。白人の支配下でちゃちゃっと作ってしまったのか、結構ちゃんと舗装されている。乾燥した割と平坦な土地が続いているので、道路が作り易いのかな? 10年前のアジア辺境の地よりは移動が全く楽である。
しかし、大きなトラックが谷底に転落していたり…(*_*)。写真を撮っていたら、奇声を上げながら近づく男。なんと言ってるのか、日本語で表現できない。獣の威嚇的な雄叫びとでも言うのだろうか…(T_T)。

横転するバスの脇で乗客達が地面に座り込み泣き喚いていたり。交通量は極めて少ないが、無茶苦茶な運転するドライバーが多く、事故は多発している模様。
そうこうするうち、南部の村に到着した! のどかだなぁ。

釣り人もいるけど、舟は木製ではない。パピルスの舟(笑)。

やっぱり、カバが多い。エチオピア南部の湖にはカバが普通に生息していた。宿から1kmも歩いてゆくと、岸辺の水草の中に巨大な影がいくつもうごめいていた。

カバは動物の中では最も凶暴だ。夜になると草を食べに岸辺に上陸する。その時、自分と水の間にいる者は全て敵とみなし攻撃をするなど、カバに関する怖い話を色々聞いていたので、釣り歩いている時は気が気ではなかった。

漁師の村を訪れると、子供たちが超大きな刺し網を手入れしている。「なんか、魚捕りまくってんなぁ…」、嫌な予感。

アフリカハゲコウ(Marabou Stork)がおこぼれを狙ってたむろする。体長150cmにも成長するちょっと不気味なコウノトリの一種。

刺し網でとっていたのはほぼアフリカンキャットフィッシュだった。

釣り場と言えば、こんなん…。村のお風呂場的な…。でも、釣り人いたよ! ロッドはただの棒だけど(笑)。

手のひらに乗るぐらいのナイルティラピアを餌で釣ったぐらいで、ナイルパーチは話しにさえ聞かなかった(-_-;)。

釣れると、裸の男が寄ってきて、いちいちポーズを決めるので面倒くさい…(T_T)。
釣りをしていると、背後から何かがそっと忍び寄る音に振り向くと、猿である。「なんだ猿じゃん。驚かせやがって」。試しにパンを千切って投げると、警戒しながらも近づいて来た。しかし、その猿のある部分に目が留まり驚愕してしまったのです!「金玉袋がスカイブルーに輝いておりますっ!」

確かに美しいけど、一体何のためなのか…。立ち去る時も、輝く玉を自慢げに見せつけていく姿がちょっと憎いぞ(笑)。

子供達と釣りを通してコミュニケーション。楽しそうだけど、正直日本に帰りたい(笑)。

ご飯は相変わらず、こんなん。牛の生肉「クットフォー」。

エチオピアの伝統的な習慣「コーヒー・セレモニー」。日本の茶道みたいに、エチオピアには「コーヒー道」があるんだよ。

市場にも目ぼしい魚類は並んでおらず…。

それにしても、エチオピアの田舎の夜は耐え難いほど退屈だった。薄暗い部屋でビールを飲みながら、ヘッドライトの明かりを頼りに日本から持ってきた本を読む。それに飽きてしまうと、他に楽しみといったら室内を無数に飛び交う蚊を殺すぐらいだった…。

ビールは、こんなやる気のないラベル…。


あぁ、アフリカってマジにダルいな…。
アフリカ大陸の怪魚を追え!「アフリカはつらいよ その6」に続く!