4日目
明け方、空き缶が「カンッ」と倒れるが、正体はプラーコッ…。大騒ぎで、1日が始まる。

朝ご飯は相変わらずお粥…。美味しいけれど、量が多過ぎで食べ切れず、試しに家屋周りに撒いてみると、

米粒に群れる小魚の下の層にワラワラと大きな影が集まり始める。食パンを丸めて針に付け、再びお粥を撒く。沈下する米粒に紛れ込ませ、同じスピードでパンを沈めていくと、1匹がスッと寄ってきて食いつた!
小気味良くグングンと左右に突っ走り、中々のファイト。水上家屋の土台の隙間に姿を現したのはプラータピェン!

お腹がゴールドに染まる綺麗な1匹。食べ切れなかったお粥の使い道、決定!(笑)。

午前のボートの部は全く何事もなく、昼休憩に…。お昼ご飯は朝釣ったプラーコッのから揚げ・甘辛ソース和え。かなりお気に入りの一品!

猛暑の中、冷えたLEOビールが美味い!

そして午後の部、目的が定まらず、漁師のローカル釣方「プラーチョンのポカン釣り」に挑戦することに!(笑)。ポイントは減水で取り残された小さな野池。舟を降りて徒歩で向かうが、ジャングルの中をモノ凄い藪漕ぎ…。ボートマンのおっちゃんがナタで多少切り開いてくれるが、足元はツタが縦横無尽に走っているし、中には棘付きのモノもあり思いっきり辛い。足がまだ完治していないので、かなりの時間を要し、なんとか野池に到着した。

おっさんが用意してくれた生きたカエルを針に刺し、キャストしてタイ製ペラルアーの様に水面上を巻いてくると、時折プラーチョンが追って来て「ボフッ」と出るが中々乗らない。その内熱くなってきて、ウェーディングを開始するが、6匹のカエルを消費し、約10バイト全てノラず…(-_-;)。おっさん曰く、アタリがあったらしばらく放置して飲み込ませてから合わせると良いとのこと。なんか、ルアー的に攻めたのが敗因か? でも、カエルが可愛そうなのでもうやらない(笑)。再び藪を漕いで舟に戻ると疲労困憊、さらに汗だく。でも、足のいいトレーニングになったわ。

帰り際の夕マズメの時間帯、ルアーでシャドーを狙うことになった。タックルはMV−65シャドースペシャル+12アンタレス+怪魚PE・VAMOS 5号のプロトバージョン。5月の次の旅に向けタックル調整のため、あまり釣果は求めずに乱射していく。
ルアーはもう15年前のタイ製、PCスポーツ社「ジャンピングフロッグ」。様々なルアーを試したが、トリッキーなアクション・飛距離・パラアシの中でのすり抜け易さ、ダントツのルアーだった! ただ、フッキング率がイマイチで、ビックサイズのアタリが2回あったがどちらもノラず…。ちびっ子2匹で終了…。

グットサイズの歯形がくっきり残り、「悔しい…(T_T)」。でも、キャストもロングでビシバシ決まり、次回の旅へ向けた良い調整時間だった。
5日目
またまた工夫の感じられないお粥から1日が始まる…(-_-;)。

お腹いっぱい、ボートでカーオの本命ポイントへと向かう。仕掛け投入の約2時間後、ふと見ると、ラインが勢いよく出て行って、弛みをとって即アワセを入れる! タックルは、ロッド「MV‐65改テスターバージョン」、リール「15コンクエスト201」、ライン「VAMOS 5号」。この日はシャドーの歯対策にワイヤリーダーを25cm入れており万全の態勢だ。
それにしても良く引く。久しぶりにシャドーの大型サイズを釣ったが、東南アジア屈指のファイターだね。極太固体、満足の1匹!

興奮納まり水面に目をやると、2種類の呼吸の泡が浮いてくる。一つは時間差で細かい泡がポツポツ長く上がってくる。これはカーオの泡。そしてボワッと大きな泡はシャドーのもの。「頼むから、カーオが来てくれー!」。
そして1時間後、再びラインが「スルスル、スルー」と出て行った。先ほどより走りに切れがなく、「おやっ?」と思っていると、浮いてきたのはカーオ! サイズは小さいが嬉しい追加の1匹\(^^)/

水上家屋に戻って、お昼ご飯はカオパット!(焼き飯)。

これまた量が多過ぎたので、試しに水上家屋の軒下に撒いてみると、グットサイズのプラータピェンの群れが急襲する! 食パンを1mほど漂わせながら沈めてみると、パクッと食いついた。合わせると「ズキューン」と走って、中々のファイトを見せてくれる。思わずランディグネットを使って、無事に取り込んだのは35cmのグットサイズ! MV‐55がぴったりとはまる水上家屋珍魚フィッシングだった。

それにしても、綺麗なボディ…。

午後からはシャドー専門の漁師をボートマンとして雇い、びっちりルアーフィッシングの時間。タイのシャドー用のルアーBOXはいつもカラフルで素敵だね!

この日は渋過ぎて、小物しか釣れなかったが、今回のルアー釣りでの目的は完全にタックル調整にあり、成果はあった。次回、火を噴くとだけ言っておこう…。
ボートマンのおっちゃんと記念撮影。まあ、よく喋る陽気なおっちゃんだったよ。
水上家屋のご飯にも飽きてきて、夜は気晴らしにサンクラブリーの街へと繰り出したが、その発展ぶりに驚いた! 約10年ぶりに訪れた街にはセブンイレブンができているし、市場の周辺が屋台街に変貌しており、凄く楽しそう。と言っても、だいぶ田舎だけど…。
なんか見慣れない料理、「ムー・ヂュム」というミャンマー料理の屋台が数軒できていた。

豚の内臓や皮の部分を一口サイズに切って串に刺し、おでんみたいにコトコト煮込んだ料理。2種類のタレが用意され、絡めて食べると美味しい! そして、1本のお値段はなんと1B(約3円 笑)。

1軒目はお酒が禁止だったので、早めに切り上げたが、二人で21本食べて21B(約63円)。こんなんで儲けがあるのか? 心配になる安さ…(-_-;)。

そして、ムー・ヂュム屋台2軒目。お酒の持ち込みが可とのことで、コンビニでビールを買って二人で24本食べて24B(約72円)。

さらにムー・ヂュム食べ比べ3軒目、串15本と豚サラダを頼んで65B(約195円)。三軒食べ歩いて、二人で110B(330円)という安さ。カオレムダムでの夜の飲み歩き、とっても楽しかった(^-^)v

宿に戻って再びカーオの仕掛けをぶっ込んで、缶ビールを開ける。猫が段々と懐いてきて、可愛すぎる…。
6日目に続く!