今夜、
「 怪魚ハンターが行く!〜大河ナイルの源流に巨大魚を追う〜(NHK・BSプレミアム)」、21時から放送です!
さて、アフリカを旅したのは今回で三回目。1回目(2007年 エジプト→エチオピア→エジプト)。2回目(2008年 エジプト→ケニア→タンザニア→マラウイ→モザンビーク→ジンバブエ→南アフリカ)。そして、今回はケニアとウガンダです(^^)v。

世界第2の大河・ナイル川流域を、4カ国10ヶ所に渡って釣行してきたけど、今回さらに2カ国6ヶ所を巡り「ナイル川流域の旅」は個人的に完結だね!
アフリカの釣り旅では、ナイルパーチやタイガーフィッシュがメインターゲットになるのが一般的だけど、個人的には大ナマズも大きなテーマである。
先ずは、
●アフリカの大鯰その1
「アフリカンキャットフィッシュ」
学名:Clarias gariepinus
英名:African Catfish、Sharptooth Catfish
現地名:ガラモート(エジプト)、アンバザ(エチオピア)、lut ルットゥ(アナルー族語)、Mali マリ(ウガンダ)
アフリカ大陸最大級の鯰で、150cmを超えてくる。餌釣りがメインだが、稀にルアーにも食ってくる。

初めてこの鯰を釣ったのはエチオピア南部の湖。

その後、エジプトのナセル湖や、タンザニアのタンガニーカ湖で数多く手にしたが、やっぱり夜のナセル湖に船を浮かべての釣りが雰囲気最高。砂漠の夜風に吹かれ、ひとりビールを飲みながら、夜通しクリック音が鳴り響くのを待つのが好きだ。

130cmを大きく超えたら、お約束の入水プレー!(この頃、ムスリム服をパジャマとして着用していた笑)。

やけに平べったい頭。サイズは人間よりも一回りも大きいぞ。

昼間命一杯ルアーでナイルパーチを狙い、疲れきって半分眠りながらの真夜中。餌は日中にキープした30〜50cm位のタイガーフィッシュの輪切り。突然、ラインが引き出され、ファイトの末にこんなのが真っ暗な湖面にニョロリと姿を現した時は大興奮!
お次は、
●アフリカの大鯰その2「ブンドゥ」
学名:Heterobranchus longifilis
英名:Vundu Catfish
現地名:ガラモート(エジプト)、nyai ニャイ(アナルー族語)

こちらも150cmを超えて成長するアフリカを代表する大鯰。ある夜、餌を投入した直後眠り落ち、「ジィジィジィィィ〜」というクリック音で寝床から飛び起きたのは深夜の1時。アフリカンキャットフィッシュとよく似ているが、背鰭が2つに分かれている。サイズは小さいが、初めてブンドゥを釣った! かなり嬉しかった一匹。
そして、今遠征で初めてGETしました!!
●アフリカの大鯰その3
「スーダン キャットフィシュ」
学名:Bagrus docmak
英名:Sudan Catfish
現地名:obalwa オンバロア(アナルー族語)、semutundu セムトゥンドゥ(ウガンダ)

この鯰の存在を知ったのは2008年、タンザニアのビクトリア湖畔。魚屋さんの壁に描かれた奇妙な鯰。現地民の話によると、メーターは軽く超えてくるらしい…。この時からアフリカ第3の大鯰として意識するようになった。

湖畔の聞き込み調査で、偶然遭遇した首絞め強盗。懐かしい思い出(笑)。

ということで、
祝★アフリカ三大鯰制覇!!
以下は、メーター未満のおまけの珍鯰さん達
●アフリカの珍鯰その1「デンキナマズ」
学名:Malapterurus electricus
英名:Electric catfish
現地名:ラアッダ(エジプト)、Adinga アディンガ(アナルー族語)、Ntera ンテェラ(ウガンダ)

大鯰の外道で釣れたデンキナマズ。電圧は低く触っても問題ないが、結構ビリッとくるよ。試してみてね!

小さな鰭に、アシカの様な顔が可愛い(^_^)。尾鰭に近いボディには黒いブチ模様が入る。
●アフリカの珍鯰その2「ナイル スクエーカー」
学名:Synodontis schall
英名:Nile Squeaker
現地名:カルクール(エジプト)、コチェ(エチオピア)、Wahrindi(ウガンダ)

頭部がカッチンカッチンに硬いヘルメットのような骨に覆われている珍鯰。魚の切り身のブッ込み釣りでよく釣れる。

スカルはこんな感じ…。
●アフリカの珍鯰その3「アフリカンビックマウスキャットフィッシュ」
学名:Clarotes laticeps
英名:Widehead catfish
現地名:バヤダ(エジプト)

最大80cm。エジプト・スーダン・ケニア・タンザニア・カメルーン・ブルキナファソ・ギニア・セネガル・ニジェール・ナイジェリア・チャド・ガンビア・ガーナ・マリと、広範囲に生息している。エジプトの漁師の話では「最大で1m、大型はとにかく潜り続けて結構引く」とのこと…。
●アフリカの珍鯰その4「ブラックナイルキャットフィッシュ」
学名:Bagrus bayad
英名:Black Nile Catfish
現地名:Lanya(ウガンダ)
●アフリカの珍鯰その5「スーダン スクエーカー」
学名:Synodontis frontosus
英名:Sudan Squeaker
現地名:okwoki オコォキ(アナルー族語)
●マラウイのマラウイ湖畔の市場で見つけた現地名
「ボモ(チィボモ)」という鯰。

マラウイ湖といえば、「カンパンゴ(学名:Bagrus meridionalis)」が有名だが、

ルックスが明らかに違う。

おそらくアフリカンキャットフィッシュに近い、全長80cm以上に成長する「学名:Bathyclarias longibarbis」ではないかと思われる。
アフリカ三大鯰制覇を祝いつつ、広いアフリカ大陸からはまだ知らないナマズが出てくるような気がする…。
※曖昧なアフリカでの情報収集のため、もしかしたら、謝った記述があるかもしれません。