ネオケラ(オーストラリアハイギョ)釣行を終えた我々は約550kmを飛ばし、マーレイコッドの生息地へ向かう。目的地に到着する頃、太陽が西の空に沈んでいく。

その日は街外れのモーテル泊。翌朝、朝の5時にマーレイコッドの棲む川に向かうと、道路の真ん中にカンガルーさんが落ちていた…(^_^;)。

車に引かれたてホヤホヤの新鮮な個体。オーストラリアでは一般道でも制限時速が100km。路上に放置していると危ないので、道路脇に寄せている処です。相方のドクターK君、遊んでいるようにしか見えませんが、あくまで市民の安全のためなのです…(^_^;)。

もう一度、念を押しますが、
あくまでオーストラリア市民の安全のためなのです! 炎上、ダメ、絶対! (^^)v
2013年に開拓した河川に入ろうとするが、いつの間にか柵ができていて入れません…。その後、右往左往するが、私有地の放牧地帯が多く四苦八苦。何とかエントリーできる場所を見つけた時にはすっかり日が高くなっていた。しかも川の水量が多く、流れが速くて良さげに思えない。後で話を聞くと、ダムからの放水が多く、水量はいつもよりだいぶ多いという。
先行して投げていたK君にファーストヒット! ルアーはオーストラリア製ジタバグ、King fisher Lures社のMantis110。

そして今度は俺が先行して、自作のTOPルアーで初マーレイをゲットする。ロッドはMV−75プロト。

小型サイズだが、昨年12月にコツコツ自作していた「ドブ邪」での嬉しい1匹。岸辺の倒木周辺にできたゴミ溜まりでバシャバシャやっていると、突如「ボフォ!」と出た。

またまた先頭を入れ替え、K君に同じぐらいのサイズがヒット!

ロッドはMV−65。岸辺が木に覆われていたので、75よりショートな65が使いやすかったと思う。

そして、少々レアなゴールデンパーチ(イエローベリー)をスピナーベイトでゲット! なかなか良い体高のカッコいい魚でした。

先頭を再び入れ替えるも、その後ポツポツ出るも乗らず時間だけが経っていく。というのも川が増水しているため、対岸を攻めることは出来ず、少し高台から足元の倒木を攻めていく難しい状況が続く…。
と、その時、木の根元にしがみつくオオトカゲを発見する! 木にラインを引っ掛け、チョンチョン動かしていると、「グワー」と寄って来て襲い掛かった。その後、木に3mよじ登られ、地面に降ろしてくるのが大変で死闘だったわ…。
なんとか足元に寄せ、木の棒で頭を押さえてボガでランディングするが、見守っていたK君の顔は引きつっていた。「なんでこの人こんなもん釣ってんだよ(^_^;)」と…。

管理人、爬虫類には詳しくないので、現地民に名前を尋ねたところ、ローカル名:Bungara オーストラリアで広くGoanaと呼ばれるMonitor Lizard。最大で2.2mを超えるとのこと。ネットで調べてみると、Lace Monitor(Varanus varius)かな? ご存知でしたら、教えてください。
この日、記録的な猛暑で気温は40℃。夢中でランガンしていたが、だいぶ奥まで来てしまった。喉はカラッカラで死にそうになりながら、車へと引き返した。往復約6kmの釣行でした…。
昼になり、一度街まで引き返し、馴染みの釣具屋を訪れた。

懐かしい店主のマークさんと再会!

彼の作るジタバグ系はかなりイイ! 作りかけのMantis110(King fisher Lures)。

そして、多くのマーレイコッド用ルアーが並べられている中、ホントに世界に通じるスピナーベイトを見つけちゃった(^^)。ずっしりと重い引き心地、重心が安定した好みのタイプのスピナベ。「海外遠征のスピナベはこれだけでいい!」、大人買いする。

宿に戻って、モーテルの庭で昼食を作ってます。

お腹一杯になり、夕方再び出撃する。

日没まで残り2時間とあまり余裕が無いため、開拓はせず朝のポイントの反対岸を攻めていくことに。川はやはり水量が多く、ルアーをマーレイコッド好みのスピードで巻くことが難しい。しばらくアタリは皆無…。
しかし、小さな川との合流点。岸辺がドン深でゆったりとした流れ。所々に木が倒れ込み、ここしかないというポイント、2投目できた!(キャストからランディングまで、バッチリ動画に撮れました)。

あまりサイズも数も伸びなかったが、まあ自力開拓のマーレイコッド釣りはこんなもんでしょう…。自作ルアーで釣ったことに満足し、宿に戻った。
ということで、怪魚はいったいどんなお味? その疑問に答える
「怪魚を食べよう!
怪魚快食その15 マーレイコッド編」

「マーレコッド」
学名:Maccullochella peelii peelii
原産地:オーストラリア
「怪魚のテキトーレシピ15」
実は、最後に釣ったマーレイコッドをキープしてしまいました…。現地民によると、「55〜75cmまでのマーレイコッドは2匹までキープしてもいい」とのこと。どーしても1匹だけ食べてみたくなり、泣く泣く河原で三枚おろしに…。
凄く綺麗な白身。そして皮はもっちりとしていて厚い。美味しそう…。

タイのトムヤムクンの元を持ってきたので、トムヤムスープにしてみたよ! 名付けて「トムヤム・グゥードゥー」。響きがイイでしょ!(笑)。久しぶりにステーキ以外の飯はモノ凄く美味かった!
マーレイコッドのお味の方は…。癖が無くフワフワの柔らかい白身。泥臭さが全くなく、とっても上品。ただ、癖が無さ過ぎて、身自体の旨味が少ない凄くお上品なタラって感じ…。

そしてムニエルにしてみると、これもまた美味いが、やはり何か一つ物足りない…。

現地民によるとキロ80ドルもするらしく、調理した個体は13000円もするの!? その割には味に今一つインパクトがない怪魚だったな…(-_-;)。
作り易さ ★★★★☆(捌きやすい)
美味しさ ★★★☆☆(個性がない)
レア度 ★★★☆☆(ほぼ流通してない)
※不定期更新 次回に続く…。
★★怪魚快食の過去記事★★
怪魚快食その1(アリゲーターガー)
怪魚快食その2(バラマンディ)
怪魚快食その3(ホワイトスタージョン)
怪魚快食その4(グーンシュ)
怪魚快食その5(ノーザンパイク)
怪魚快食その6(ダトニオ)
怪魚快食その7(アカメ)
怪魚怪食その8(ナイルパーチ)
怪魚快食その9(雷魚・カムルチー)
「雷魚・カムルチー編 その2」
「雷魚・カムルチー編 その3」
怪魚快食その10(イトウ)
怪魚快食その11(カミツキガメ)
怪魚快食その12(レイクトラウト)
怪魚快食その13(ウシガエル)
「ウシガエル編 その2」
怪魚快食その14(オオウナギ)