父が亡くなってから、実家には頻繁に行ってるし、
電話もかけるようにしています。
きょうも、ちょっとだけと思って電話したら、
母が、姉のことで、いろいろ言うので、
「我慢にも限度があるのよ。
辛いのは、お母さんだけじゃないよ。」
と言ってしまいました。
母は泣き出してしまいました。
母は、父が息を引き取った直後に泣いて以来、
一度も泣いていないので、可哀想ですが、
泣くのもいいかと思いました。
父の葬儀が終わって実家に戻った時に、
「1ヶ月は泣いてあげなよ。」
と、私が母に言った時、
皆は怪訝そうな顔をしていましたが、
私は、母は泣けないだろうと思っていました。
父も我慢していました。
入院したくなかったのです。
もう少し生きたかったのです。
それでも、入院するために家を出る時、
タクシーが拾えるところまで歩いて行くと、
ちょうど母の友達に出会い、
にこやかに挨拶したそうです。
病院での最期の夜、私がいない時に、
兄が 「お母さんのことは大丈夫だから。」 と言うと、
父は大きく目を開けて、
「どうぞよろしくお願いします。」
と言ったと聞いているので、
私は、母を責めないように、ぎりぎりのところで
我慢に我慢を重ねてきているのに、
母は自分だけが悲劇のヒロインみたいに言うので、
本当に腹が立ちました。
母へのクリスマス・プレゼントに10年日記を
用意してあります。
電話を切ってから、カードに
「何でもいいから、良かったたことを
書き重ねていってくれたら嬉しいです。」
と書きました。

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