姉夫婦が引っ越しをしたので、新居の披露がてら、
母の喜寿の祝いをするとのことでした。
何か作って持っていこうとしたら、
手ぶらでいいというので、言葉通りに受け取って、
豚インフルエンザ予防のマスクを2箱買って行きました。
姉夫婦の新居は、広い中古マンションを
全面リフォームしたもので、
愛犬との生活を最優先に考えての引っ越しでした。
兄夫婦は引越祝いの熨斗袋を持ってきてました。
そうか、お金を包むんですね。ま、いいか。
姉は料理教室に通っているとかで、
豪華でヘルシーな中華料理をたくさん出してくれました。
「最後にケーキにしましょう」というところで、
テーブルを一度綺麗にしようと食器の片付けを始めると、
キッチンにヨン様がいらっしゃいまして、冬ソナの話に。
母 「ちょっと前の愛染かつらのようなものよね。」
姪 「ちょっと前って、どれぐらい前?」
私 「私、生まれてた?」
母 「生まれる前かな。」
私 「じゃ、半世紀ぐらい前ね。」
姪 「ちょっと前が、半世紀!(爆笑)」
半世紀という言葉で、私はふと、
きょうが何の集まりだったのかを思い出したのです。
私 「きょうは、お母さんの喜寿の祝いだったよね?」
母 「そうなの、誰も言ってくれないの。」
みんな、広いマンションと豪華な料理に気を取られ、
母のことは、すっかり忘れてました。
ケーキの前に気がついて良かったです。
みんなでハッピーバースデーを歌って、一件落着。
母から聞いた話では、
母の部屋を用意してくれたという話でしたが、
どうやら、お客さん用のベッドルームで、
母の部屋ではないようです・・・・・・難しいですね。

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