記録的な酷暑の中、今回は連れ合いと秩父観音霊場札所巡りに出かけた。やはり歩きで回っている人は皆無、車で参拝している人にもほとんど出会わない。
19番札所までは秩父市内で「街の中の寺」という感じなのだが、20番札所からは、ちょっとした丘陵を歩き、いかにも山寺という雰囲気に変わってくる。
20番札所法王山岩之上堂は、その名の通り、荒川の河岸段丘の絶壁の上に立っている。庭も見事である。
22番札所の華台山永福寺の童子堂には、「昔の里山の寺ってこんな雰囲気だったのかな」と思わせるものがある。まずこの山門。茅葺きである。
童子堂の通称の由来は、この山門の仁王像。確かに童子のようである。
そして観音堂の佇まいも何とも言えない。
秩父ミューズパークの敷地内にある22番札所の松風山音楽寺は、その名前から歌手の参詣が絶えない。また、秩父事件の際に、秩父困民党がこの寺の鐘を打ち鳴らして市内に攻め込んだという。写真右側が現在の鐘楼堂。
境内には、「秩父困民党無名戦士の墓」もある。
観音堂脇には、歌手のポスターなどが貼ってある掲示板が。演歌系が多い。
20番札所以降は、昔の巡礼道では山の中を行くことになるので、ハイキングを兼ねて歩く人も多いとか。昔の巡礼が建てた道しるべ石も多数残っているようである。

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