ちょっと時間が出来た時には藤野近辺の手軽な低山ハイキングをしているのだが、以前から登りたいと思っていて未だに果たせていない山がある。その内の1つが、お隣山梨県上野原市の高柄(たかつか)山(733m)である。
この山へは、上野原市内の各集落から幾つも登山道が伸びているのだが、何となく長時間の山歩きになりそうなイメージがあった。また、通常は車では行かずに四方津駅から登って上野原駅に降りるのが一般的なのだが、身近な駅なので、却って後回しにしてしまっていたのだろう。この度、車で千足から1時間という最短ルートの存在を知り、往復同じ道ではあるが、とりあえず登っておこうと思い立ったのである。
千足の集落に入ると林道柿の木線があり、その終点が登山口になっている。暫くは千足沢沿いを登る。
沢の詰め付近から登りが急になる。40分程で千足峠、ここから20分で山頂である。
これが山頂。上野原から藤野方面の眺めがとても良い。最初は消化試合のような気分で登っていたのだが、意外と良い山だったので大満足する。
これで帰宅では勿体ないと、帰りは千足峠で直ぐ下山せずに、大丸というピークまで行ってから戻った。
さらに直ぐに帰宅するのは勿体ないと、車で旧甲州街道をぶらぶらしていたら、上野原市指定文化財「棚頭の仁王像」という看板を見つけたので、車を停めて300m程登る。天鼓山の大きな額が掲げられた山門に仁王像が。
反射して見にくいが、阿形像の方。
お寺だと思ったが、奥は何故か八幡神社。
かつては東林寺と言ったらしいが、廃仏毀釈の影響なのだろうか。現在は神社という位置付けのようである。仁王像は江戸時代後期の物という。
藤野に来る前は、都内を自転車で縦横無尽に駆け巡り、その土地の面白い物を発見するのにはまっていた。今では車を使って同じようなことやっているのかなと感慨にふける。

2