サトウ草木という林業の会社が旧津久井町にある。もともと消防士だった方が、地元産木材を使った林業の復興をしたいということで、一念発起して作った。私と連れ合いとで話を聞きに行ったこともある。その際、社長さんが「地元に、道の駅みたいな拠点を作りたい」という話をしていたのだが、それが現実化した。
この5月1日に、国道413号線沿いに「青根草木館」としてオープン。1階は木工体験、地元産野菜販売、カフェ。2階は研修スペースとなっている。特徴としては、建物には全て津久井産材を使っていること。それも、間伐など手入れがなかなか出来ずに節が沢山入ってしまっているもの(市場価値は低い)を、あえて林業の現実を知って貰おうということで多用している。さらに、その材は新月伐採されたものである。
新月伐採とは、木を新月に伐採し、長時間葉を付けたままで枯らしておくという製法。この方法で出来た木材は、燃えにくく、害虫に強い、割れにくいなどの特徴があるという。実際の効果の程には色々議論があるようだが、手間がかかることは確かで、付加価値は高まる。
何はともあれ、ここまでやるかという程、ふんだんに木を使った場所なので、興味ある方はぜひ訪れてみて欲しい。


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