週末はやはり家の修理から。がたついていた網戸の戸車を大体交換し終わったと思ったら、網戸の型枠が歪んでいて、ぴっちり閉まらない。網戸が破れているものもある。また新たな課題が出現である。
しかしこう暑いと家の修理をやる気もなかなか起きず、涼しいところへ行ってこようと、先週、大峠から黒岳への道を眺めたが、甲州市から焼山沢真木林道を通って、湯ノ沢峠から1時間の登りで黒岳を目指そうと思い立った。来週、富士山に登る予定なので、どこか足慣らしの山登りもしておいた方がいいというのもあった。
湯ノ沢峠には意外と車が少なく、登山者も全然いない。バイクで来てちょっと歩いている人や、釣り、キャンプの人がほとんどである。湯ノ沢峠も標高1652mあるようだが、思ったほど涼しくない。登山の人達は、多分2000m以上の所に行っているのだろう。
歩き始めたところにある水場の苔。
湯ノ沢峠。道標に従って、小金沢連嶺大菩薩方面へ。
暑くなったので、虫も多い。登山開始後、直ぐに雀蜂が1匹たかってくる。刺激しないように歩き続ける。大体これでいつもは大丈夫なのだが、今日はしつこい。消えたかと思うと、また直ぐに近寄ってくる。気にしながら歩き続ける。暫くすると、白くざれた山肌が。
ここからは、道が大きくえぐれて極めて歩きにくくなってくる。しかも、雀蜂付きと来ている。「一体いつ消えてくれるかな」と思いながら歩き続けていると、何と雀蜂が増えてきた! これは今までの登山にはない体験だが、なんだかやばい感じがする。3匹に周りを囲まれた時点で、「危険だからやめておこう」と判断して、やむなく下山することにした。果たして、この判断は慎重すぎたのだろうか?
折角なので、先程の白ざれ場にてぼーっとする。登山者は全然いない。「人生とは何ぞや、何のために自分は生きるのか、特に原発震災以降…」などなど考えていると、向こうの茂みががさがさしたと思ったら、雌鹿が一頭出てきた。暫くしてこちらに気付く。カメラを向けると、あっという間にまた茂みの中に走り去っていった。登山者が少ないので、雀蜂にも集中されたり、鹿も出てきているのかもしれない。
峠の駐車場に戻って車に乗り込むと、何とまた雀蜂が1匹、車の周りをわんわん飛んでいる。余程出て行って欲しいらしい。「やはり、無理しないでよかったか?」と自分を納得させつつ、お気に入りの、やまと天目山温泉のぬる湯に浸かって帰宅。こんな休日の過ごし方も、まぁよいか。

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