梅雨入りしたが、この週末はお出かけ。ちょうど1年前のこの時期、長野県は上田市にある霊泉寺温泉和泉屋旅館に初めてお世話になった。旅館やその周囲の雰囲気が独特の世界を作り上げている。簡単に言うと、「昭和で時代が止まったような」感じであり、私たちの世代からすると子どもの頃を思い出して非常に懐かしい。そして、温泉の名の由来である霊泉寺は、子どもが初めて靴を履いた場所。これで3回目のお邪魔である。
到着後、まずは霊泉寺にお参り。最近、子どもはお寺も神社も、聖なる空間やものを全て「じんじゃ」と表現している。ご多分に漏れず、「じんじゃ、いく」と言って、やって来た。
今回、初めて家族風呂を使わせて貰った。ケロリンの黄色いたらい。ミッキーマウスのような形をした湯船では向かい合わせになって入浴することが出来る。床も壁も全て細かいタイル張りで、その職人技には驚かされた。
この時期は山菜、中でも筍づくしであった。鮎の稚魚、筍、山独活の天ぷらが美味であった。
ここは、朝食も手を抜かない。朝から筍ご飯であった。壁紙にも注目。
上田は、松茸の一大産地として有名である。また秋に来ることを若女将に告げて、一路、南信は飯田市へ。「VIVA ALPS MUSIC FES! 伊那谷発アースデイ」に参加するためである。
かざこし子どもの森公園全体が会場となり、メインステージの他、出店、フリマ多数であった。このイベントは、南アルプスがユネスコのエコパークに登録されて2年経ったことを記念して行われたが、その南アルプスにJR東海がリニア中央新幹線のトンネルを掘ろうとしており、南信の沿線住民が疑問を投げかけるブースを開いていた。私たちの住む藤野も地下をトンネルが通るのだが、竪坑の建設地を巡って揺れており、交流を深めることが出来た。
我が家もフリマで参加。連れ合いは、関わっている北インド、ラダックのNGO関係の物品も並べてみる。売り上げは、残念ながら1000円以下であった。
しかし、ここに来た最大の目的は、岐阜土着系バンド、かむあそうトライブスのライブを見ることであったため、売り上げはそんなに気にならない。初めて生で見ることが出来て良かった。
子どもにはハードな2日間だったかも知れないが、楽しめたようである。

19