ボートの練習で水上に出てしまうと特にシングルスカル(1×)では、手を抜こうが一所懸命がんばろうが自分次第というところがあります。コーチがモーターボートでつききりになれば別ですが、そんな贅沢な練習ができる環境はそうありません。
というわけで、ボート特に1×は自分自身との戦いということになります。でも最近はスピードコーチという便利な道具がありまして、これをつけるとまるで1×がエルゴのようになります。(エルゴって何?というお声も聞こえますので、これについてはまた後日。)

こんな風にボート底の外側に小さなプロペラを貼り付けます。そしてシートとシート下のデッキにマグネットとセンサーを取り付けます。

そしてこの本体をストレッチャーの靴のあたりに見やすいように取り付けて、自分の胸に心拍測定のセンサーを巻きつければ準備完了です。
漕ぎだすとリアルタイムで
艇速(単位は秒/500mでエルゴと同じです)、ストロークレート(1分間に漕ぐ回数)
漕ぎ始めてからの漕行距離、漕ぎ始めてからの時間、心拍数などが表示されます。
また、データは蓄積されていますので、どんなふうに練習したか上陸してからメモリーを見ると一目瞭然です。
こればかり見て漕ぐのもどうかと思いますが、主観的な“しんどさ”ではなく心拍数も含めた客観的な数値で練習強度などを管理できるのは大変有効だと思います。1人で漕ぐときは励みにもなりますしね。
でも私のように中高年で極端な競技志向でない“愛好家”はこういった便利なアイテムを活用しながらも、仲間と一緒に励ましあいながら、また楽しみながら漕ぐ方がずっといいと思います。

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