キョーミあるかたはほぼいないと思うけど
自分のための備忘録として書き残しまーす。
映画 「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」
を観てきました。
数多くの偉大なアーチストから
その音楽性が尊敬されているザ・バンド。
全員が凄腕プレイヤーなうえ、
「最強のボーカル」が3人もいて
マジに 最強で無敵のバンドでした。
その誕生から 解散コンサート「ラスト・ワルツ」までを
リーダーでギタリストのロビー・ロバートソンの語りとともに
丹念に追ったドキュメンタリーです。
まだ10代のころ出会ってバンドを結成し、
ものすげえ腕利きぞろいだったので
ボブ・ディランが彼らの才能に惚れ込み
バックバンドとなってツアーに出ます。
でも、フォークからロックへ転向しようとしていたディランは
アメリカ、ヨーロッパどこへ行ってもすげーブーイングの嵐で
ザ・バンドのメンバーもめちゃめちゃ疲弊しヘコミます。
なのでその後は
ウッドストックの田舎にあるピンクの一軒家に全員で移住して
ただひたすらに 曲作り・音出しだけの生活が始まります。
彼らはもう本当ーに仲が良くて
兄弟みたいに慕い合い 助け合い 音楽を奏で
仲間と音楽があればほかには何もいらない、
というような日々を送り続けます。
どんだけ美しい日々だったんだろう。
「ザ・バンドほど仲が良く
素晴らしい音楽を残したバンドはいない」
(マーティン・スコセッシ)
やがて世紀の名アルバム
「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」 が出来上がり
いよいよザ・バンドとしてのデビューコンサート
でもディランのときにあまりにもブーイングの嵐にさらされ続け
いわば「舞台恐怖症」になっていたメンバーは
本番直前に高熱だしたり 「無理無理無理」な状態に。
ほしたらなんと「催眠術師」が呼ばれて
「あなたはもう大丈夫〜
演奏中こわくなったら、ふり向けばワタシがいマ〜ス」
うさんくせえ!! (@Σ@)



でも見事にハマって 演奏OKになるんじゃ、コレが。
かくして
舞台上にずっと催眠術師がいる
という前代未聞のアホな状況ながら、コンサートは大成功、
アルバムも大評判で彼らは栄光の道を歩きはじめました。
エリック・クラプトンはザ・バンドに入りたくてクリームをやめて
「サイドギターでもいいから入れてー」
・・・ことわられます。 (@⊙ლ⊙)ブッ
しかし・・・
成功したロックスターが陥りがちな罠 : 酒とドラッグに
家族を大切にするロビー以外のメンバーが
しだいに溺れてゆき、何度も交通事故おこしたり
ついには演奏にも支障が出るようになり・・・
「なにかが壊れ もとには戻せなかった」
そして解散コンサート、ラスト・ワルツ。
「もう一度 自分たちを取り戻すために
ラスト・ワルツに挑んだ。」
ゲストにボブ・ディラン、クラプトン、ニール・ヤング、リンゴ・スター、ジョニ・ミッチェルほかものすげえ顔ぶれが
ノーギャラでザ・バンドのために集まります。
もうひたすらに 悲しくも美しい祝祭の空間。
メンバー全員がお互いをすごく愛していて
音楽をとても愛していて
それなのに バンドを続けることが出来なかった。
なにかが変わり なにかが壊れてしまい
二度と戻ることは出来なかった。
それでも 彼らがつくった音楽はゼッタイに消えることなく
残り続けるんだ。
いつもどんなときも ザ・バンドの曲を聴くと
ほかのどんなアーチストとも違うかんじに
胸の奥があったかくなって
「バンドってホントにいいよな 美しいよな
たとえ燃え尽きるしかなかってんも」
と 強くつよく思うわしなのでありんす。
以上です、キャップ! く(`Σ´)
