TVで見た話なんですが・・・。
今月8日に、ひとりのジャズシンガーが亡くなりました。
石野見幸(みゆき)さん、享年35歳。
スキルス性胃がんと数年にわたり戦い、最期までライブの企画をしたり、回りへの感謝、気遣いも忘れない、あっぱれな死にっぷり、見事な人生だったようです。
その彼女のお父さんは、ずーっと支えになり励まし続けていたのですが、彼女にほんの数か月ほど先立ち、突然脳卒中で亡くなったのです。
まだ62歳で、バリバリ元気な人だったので、突然のことに彼女も家族も大ショックだったそうです。
しかし、生前お父さんが誰かにこう話していたことがわかりました。
「僕が先に行って、あいつが迷わんようにしとくんや」
え〜〜!何と! 何ちゅうおやじの愛・・・!
親の愛というのはそんなにも深くて強いものなんでしょうか。
自分の意思で脳卒中を起こしたのだろうか?
もう誰にもわかりませんが、でも彼女が最期の時に、「お父さんが待っている」と思うことで、ほんの少しでも気持ちがらくになったであろうこと、お二人が手に手を取っていっしょに天国へ行ったんだろうなあ、ということは確かでしょう。
ご冥福をお祈りします。