昨日の続き
試乗していて気が付いたことがもう一つ
キャブレターのリターンスプリングが弱いものが付いておりスロットルの動きは幾分軽いのだが、

戻りが悪くスロットルから手を放してもワンテンポ遅れて回転が落ち始めるためすごく乗り辛い(っていうか怖い)
後に診断してスロットルパイプの動きが悪かったためと判明して解決した。
ブローバイホースはホームセンターで売ってるようなアミアミホース

本来キャブの上あたりのフレームにブローバイホースとメインハーネスを通すクランプが付いているのだがこの車両には付いていない
ブレーキペダルがこの位置では乗り辛い

アジャストボルトも目いっぱい締めこんである(ロックナットは上からね)
シャフトとペダルのポンチマークが合っていない

ホイールカラーが左右逆組み
この真ん中に線があるのがブレーキパネル側

長さが違うのでホイールセンターがずれてしまう
ん!トルクロッドの取り付けボルトが純正じゃないな

ブレーキパネル側もおかしい

トルクロッドが締め付けられて動かない
チェンジペダルのワッシャーが不在
変な癖がついたスピードメーターケーブル

曲がりのきついところからインナーケーブルが切れたりしますので修正します
さて、フロントフォークに着手
キャリパーステーを外しますがこれも固着しているので無理やり首を振ってばねで戻りません

やることがどんどん増えるな
まずは漏れてた右側を分解

ヘドロはこんな感じ
次は左側.....
えっ!オイルが出きっている!!

ボトムケースを逆さにしても出てこない

折れたドレンボルトのねじ山の隙間から全部出てしまったということ
まだなんとなくオイルっ気があったから良いが
知らないでそのまま乗り続けていたらボトムケースとインナーチューブで金属同士が擦れ合いかじって全損になるところ
さて折れボルトの除去はボトムケースを工作機械にクランプして
折れたボルトのセンターにまっすぐに穴を開ける

ドリルだと逃げてしまう可能性がありエンドミルでの作業
貫通したら逆タップで外します
なんとボトムケース内側はホイールが振れていてディスクが擦って削れています。

こんなの初めて見ました
インナーチューブは点錆が多くフォークオイルシールの摺動部にもあるので交換
※ストローク900mm
分解した部品を洗浄後、乾燥機で乾燥している間にキャリパーステーのO/H
シャフトを抜くのも一苦労
チンチンに温めてから叩いて抜きます。

乾いていますね
シャフトは洗浄し磨き、モリブデングリスをたっぷり塗布して組み立て
フロントフォークも組み立てます。
依頼事項のもう一つは
ダイナモカバー下のオイル漏れ
カバーを外しローターも外しました
エンジンもペイントされていますがボルト類も一緒に塗ってあるのでエンジンは開けていないのですね
クランクシールは漏れるのでしょうコーキングされています。
(メインシャフト、カウンターシャフトも同様)

オイルパスプラグ部が酷いな

クランクシールは大丈夫だがこのパスプラグ部から漏れている
液状ガスケットを除去してOリングを交換します。
セルモーターの根元からも漏れ発見

Oリングは硬化しています
車検整備でもないのにこの状態
さぁ今日はここまで
続く