某インターネットオークションでCBX400Fを購入してから
当ブログの常連さんとなっているお客様
修理予約のお預り日になり本日お越しになりました。
前もって伺っていた依頼事項は
「走行中、急にエンジンが止まってしまう。」
「チェンジカバー周辺よりオイル漏れ」
お客様に立ち会ってもらい、診断します。
差し当たり、左側下部を覗いてみると確かにオイルが漏れている
流れをたどるべく
L、リヤーカバーを外してみると...
周辺金属粉だらけ(画像の白いのは全部金属粉です。)

なんじゃぁこりゃぁ〜

オイル漏れはベアリングホルダーからでした
漏れ箇所は常にオイルが流れていますから汚れが付着していません。
金属粉の正体はこれ!

幾らなんでもここまで使わないで欲しいものです。
当然ですがリアもすっかり尖がっています。

「普段チェーングリスは塗布していますか?」と問うと
「やっていません」とのこと
さらには「私は乗り専ですから」と???
むむむ...「乗り専?」
なるほど「乗りっ放し専門」の略なのか!?だとしたら納得できますね。
このオーナーさん、女房子供もいて少ない小遣いでちょこちょこ直しながら乗っているお父さん
自分で自ら浪費の原因を作ってどうしますか?
「磨耗させない、壊さない」
こまめなグリスUPが磨耗のスピードを遅くして
浪費を防ぐことになります。
スプロケット、ドライブチェーンは3点セットで交換するのがセオリーです。
同じように磨耗していますから、どれか一つだけ交換しても交換したパーツの寿命は3点セットで交換した場合よりはるかに早くなります。
金額が掛かってしまいますが初期投資と思いすべての交換、またその後の定期的なグリスUPが寿命を延ばし交換のスパンを広げてくれることになります。
確かに普段は仕事が忙しく、帰ってきたら「バタン〜キュ〜」
毎週末は気持ちよく出かけたいのは分かりますが
出かける前に少し早く起きてタイヤのエアーやグリスUPなどのメンテナンスをおこなったり、
または帰ってきてから、速攻で風呂に入ってビールを呑みたい気持ちを抑え、
洗車して、次のためにメンテナンスしておく。
ちょっとした気遣いで出来ることです。
しかしながら来るたびにいろんな部分が目に付きます。
ヘッドカバーはメッキが剥れてひどい状態

アルミニウムのメッキは施工方法にもよるとは思うのですが
古くなると内部からの腐食で浮いて剥れることがあります。
基本的に当店ではエンジンカバーのメッキはお受けしないようにしています。
持込で装着する場合がありますが、上記のような説明をして自己責任で使ってもらうようにしています。
オイルクーラーにヒットしただろうフロントフェンダー
この辺のオイルクーラーは厚みがありフェンダーに干渉するのは
皆さんご存知かとは思います。
(オイルクーラーのメーカーさんでもカタログに注意事項として書いてあるメーカーも有りますね。)

純正フェンダーでも干渉しますから、社外フェンダー装着時はその辺を踏まえて穴あけ加工したいものです。
タイヤとのクリアランスもある程度は必要です。走行熱で結構膨らむものです。
ドライブチェーン、スプロケットを交換して、オイル漏れの修理をしてから
エンストの原因を探るべく試乗をすることになりますが
予算の関係上どこまで出来るかが微妙なところです。