さて、何の作業かというと
カムチェーンテンショナーアジャストボルト折れの処置をしているところです。
腰上O/Hでお預かりして本来エンジンを降ろす必要は無い作業ですが
テンショナーボルト折れを発見!即手術開始!
ところが場所が場所なので
寝ながら無理な体勢で作業して、万一の事を考えるとギャンブルは出来ません
失敗すれば、時間は掛かり、きれいに出来ず、良いことはありません
確実な作業のために躊躇無くエンジンを降ろします。
(先日スタッドボルトでも同じ事をしています。)
安全に楽な姿勢で作業が出来ますから、きちっとセンターに穴は開くし
完璧な作業が出来ます。
私たちでさえこのとおりですから、ビギナーは作業箇所によっては横着せずに
作業がやりやすいような段取りをして欲しいものです。
仮にドリルが折れて、またはエキストラクターが折れて残って取れなくなったら
大惨事です。(合掌)

きちっと折れたボルトのセンターに穴を開けます。

あとはエキストラクターで外すのですが、仮に回らなくても徐々にドリルの歯を拡大して行き、ボルトを削除後ヘリサートで仕上げます。
これ、万一穴がセンターからずれていた場合、拡大しているうちにアルミのほうへ(柔らかい方へ)歯が逃げていき収集が付かなくなります。
この状態でももちろん慎重に作業をしましょう