ようこそ、お入りを・・・。

2018/4/17

山下宗匠 追善のお茶会  他会記

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(京都チャンネル「お茶のある暮し」ビデオ映像より)

表千家の重鎮であられた
山下惠光宗匠がご逝去されたのは
平成27年12月でございました

先々代家元即中斎宗匠と
つい先日家元を譲られた
而妙斎宗匠のもとで

長い間表千家の家元教授として
ご活躍なさった方であることは
周知のことでございます


私は
直接山下宗匠から教えをいただく機会は
ありませんでしたが

宗匠が残された
貴重な映像や書物などから
大変大きな衝撃を受けながら

今も尚
それらを通して
たくさんのことをお教えいただいております

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「茶のある暮し 四季の茶の湯」(平凡社)

私がこの本と出会ったのも
山下宗匠がお亡くなりになった後でした

春・夏・秋・冬・土用

全てを読ませていただいた後も
また
春から1冊ずつ読み返し
土用まで読んでもまた
始めから読みたくなって
毎晩寝る前に一話ずつ
読ませていただいています

以前にも
このブログに書いたことがありますが

もし山下宗匠に御目にかかることが
できるのであれば
宗匠にただ一言

「ありがとうございます」と

御礼の言葉をお伝え申し上げたかったと
いつも心に思っておりました

すでに
この世を旅立たれ
しかも私にとっては
正に雲の上の存在であられた宗匠に
感謝の気持ちを述べることなど
不可能と知りつつ・・・

ところが
この世には
本当に不思議なことが
起こることがあるのですね


本日
大阪市内にて
光悦寺山下昭子様が
お茶会をなさいました

三回忌を過ぎて
宗匠への追悼のお気持ちで
茶会を開くお話を
お受けされたとのことです


その席でお正客様が

御本という形で
同門の私たちに
広く教えを残して下さったことへの
感謝の気持ちを

宗匠の奥様にお伝えして下さいました


奥様が
「そのことを墓前に報告いたします」と
おっしゃった時に

私は思わずうれしくて
涙がこみ上げて参りました


お席では
濃茶と続いて薄茶が出されました

席中で使われた濃茶の茶碗は
三碗とも
山下宗匠の手びねりの黒楽

ぽったりとした
お茶碗を両手に受け

中の濃茶が
胃の腑に流れてゆく感覚を
感謝の思いで胸がいっぱいになりながら
味わわせていただきました


主菓子は
宗匠のお好きだったという
虎屋さんのお菓子でした


次々に運ばれる
薄茶のお茶碗は
どれもこれも茶箱に入るサイズの
可愛らしいものでした

奥様が
たまさか
私がいただいたお茶碗に目をとめられ

「そのお茶碗はね・・・」と
話しかけて下さいました

その時思わず

「私も宗匠の御本を
何度も何度も読ませていただいています
本当にありがとうございます」と

奥様に直接
御礼を申し上げることができました



山下宗匠の厳しいお茶を
奥で支えて来られたのが
このお方だったのだなあと
あらためて感激しておりました

とても八十路とは思えない
若々しく凛とされたお方でした


「今日は是非
これを見て行って下さいませ」と
おっしゃったのは

点前座に置かれた
太い竹の水指


即中斎宗匠の
ご葬儀の際に祭壇に飾られていた青竹を
山下宗匠が譲り受け

油抜きをして十年ほど乾燥させた後
蒔絵をほどこしたものだそうです


その時の山下宗匠のお気持ち
そして
この度のお茶会で
この水指を選ばれた奥様のお気持ち

今もなお
生前の頃と変わらず
ご夫婦で二人三脚のお茶をなさっていることに
深く感銘を受けながら
しみじみとした気持ちになりました


本日は
時を超えて
山下宗匠のお茶会に参加させていただき
ゆくりなくも
感謝の思いをお伝えすることが
できました


この天の計らいに
深く深く感謝いたします



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2018/4/18  22:12

投稿者:tomoko
夏椿さま

コメントをいただき、ありがとうございます!

私は本やビデオなどを通じて、ただそれだけで
勝手に山下宗匠から色々な教えをいただいている一人ですが、
夏椿さまは、もっとお近くで、宗匠のご指導をいただかれたのですね。
うらやましく存じます。

お茶のご縁というのは、日常の人間関係以上に、何か時空を超えた深いものを感じますね。

「同じ思いに嬉しくて・・・」とコメントに
書いて下さったこと
私こそ、嬉しく、感謝いたします。

2018/4/18  22:00

投稿者:tomoko
雲や様

その興味深いお茶会のお話は、O様と奥様からも伺ったことがあります。
あの山下宗匠と熊倉先生をお呼びされたとは。
本当に得難いご経験であり、素晴らしい思い出でございましょう。
ご自慢なさるのも、わかります!

2018/4/18  16:11

投稿者:夏椿
本当に、良いお茶会に参加されて。羨ましです。

私も山下宗匠からは、本当に沢山の事を教えて
いただきました。

あるカルチャーでの初釜に 蒸したてのお菓子を
用意してくださり、お手前をして下さった事。
舞台に立たせていただいた時に ご指導をして下
さった事。
同門の講習会で講義をして下さった事。
京都チャンネルのビデオ。
茶のある暮し 四季の茶の湯の本。
ことある毎に参考にしております。
感謝しております。

いつかお礼をと思っておりましたが・・
同じ思いの方のお言葉に嬉しくて思わず
メールさせていただきました。

2018/4/17  22:40

投稿者:雲や
そんな素晴らしい有意義なお茶会があったとは知らなかったです。いい思いをされましたね。私もそのビデオを入手し勉強させていただいておりますし,その書物も原田さん同様に大事に思って居ります。
ただ、一つちょっと自慢したいのは、かつてO氏が主催亭主のお茶事を松花堂美術館付属の茶室で行い、山下師熊倉氏などが客で,私が少しお手伝いをさせていただいた思い出です。もう遙か昔になって仕舞いましたが,今この書き込みで思い出しました。

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