2011年10月29日 土曜日
あまりにも面白く笑ってしまったので転載させてください。森永卓郎氏。経歴は以下の通りです(wikipedia)
1980年 - 東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社(現:JT)に入社。
1982年-1983年 - 日本経済研究センターへ出向。
1984年-1986年 - 経済企画庁総合計画局へ出向。
1986年-1988年 - 三井情報開発株式会社 総合研究所へ出向。
1988年 - 三井情報開発株式会社 総合研究所へ入社。
1991年 - 株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)へ入社。
2006年 - 獨協大学経済学部教授に就任。
2007年3月 - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社を退社し、独立。
コンサルタントは自分の所属する組織の影響を免れませんから、金融機関系のコンサルタントは自分の顧客を頭に描きながら都合のいいデータを使って論理を組み立て判断します。森永卓郎氏は金融機関系のシンクタンクに所属したことがあるので金融機関のことはある程度わかっているのでしょう。
森永卓郎氏、そして今は独立していますから言いたい放題です。
預金10億円以上の口座をもっている人は「お客様」、それ以下は「ゴミ」というのは事実です。基準は10億円だったり信用金庫では1億円であったりしますが「お客様」と「ゴミ」という区別はしています。顔には出しませんが、お客様が金融機関に足を運べば振り込みだけ、とか、どんな些細な用事でも支店長室に案内されます。
わたしは当然「ゴミ」に仕分けされているわけですが、世の中の会社の社長さんはいかがでしょうか。金融機関への返済で四苦八苦されておられることと思いますが、不良債権にならなきゃ「ゴミ」のことなどどうなってもいい、と思っているのですから、いざとなれば金融機関が救済してくれる、などという甘い期待は持たないほうがいいです。
さて、森永卓郎氏の円高阻止論です。カネをジャブジャブに出せ、ということですが、同時に必要な公共事業(未来投資と同時に保育園や高齢者施設など現実に不足しているものを作る)にそのカネを突っ込めばデフレ解消にもなります。ジャブジャブにカネを出しただけでは投機に周り実体経済に回らないからです。
〜〜BROGOS〜〜
http://news.livedoor.com/article/detail/5971261/?p=1
円高は政府の″金持ち優遇政策″が原因だ 2011年10月27日17時00分
「経済」という言葉を聞くと、それだけで難解なイメージが先行し拒否反応を起こす方も多いのではないだろうか。
そんな方々のために経済を身近なテーマに引き付け、"わかりやすく"解説する番組「森永卓郎のBLOGOS経済塾 」がスタートいたしました。
テレビ、雑誌でおなじみの経済アナリスト、森永卓郎氏とアナウンサーの小口絵理子氏に加え、毎回生徒役のゲストを迎えて番組を進めていきます。記念すべき初回のゲストは占い師でコスプレイヤーの「渚」ちゃん。番組は、愛らしい生徒を向かえ若干暴走気味の森永氏を小口アナが必死でコントロールさしながら進行していきます。
初回のテーマは「円高」。ここ数日の間に、円は戦後最高値を記録し日銀の為替介入が噂されるなど非常に注目度の高いテーマとなりました。
今回の放送は、現在の円高の理由がわかりやすく解説されると同時に、森永氏に「出会いがない」という渚ちゃんによる占い結果が公表されるなど非常に盛りだくさんな内容。その模様を書き起こしで紹介します。しかし、番組の魅力は文章だけでは伝えきれないので、お時間がある方は是非アーカイブをご覧ください。(BLOGOS編集部:永田正行)
お金の価値は"トレーディングカード"のように決まる
小口:身近な経済のテーマをわかりやすく解説する番組「森永卓郎のBLOGOS経済塾」。第1回目は、昨今世の中を騒がせている「円高」をテーマにお送りいたします。渚ちゃん、円高のニュースを聞いていつも疑問に思うことは何ですか。
渚: 円高だと80円、円安だと120円っていうのが逆なんじゃないかな?って思うんです。いっそ逆にしちゃえばいいのに!っていつも思います。
森永:それは日本人の視点で考えるからなんです。アメリカ人になって考えてください。1ドルで円がいくら買えるのかを考える。円高の時は、1ドルで80円しか円が変えない。1ドル出せば150円の円が買えたほうが、円が安いってことなんですね。
元々、日本は極東の島国なので、世界から見たらたいした事ないんです。だから、為替相場は基本的にアメリカが中心です。日本が中心にある世界地図が、日本国内でしか販売されていないのと一緒です。
小口:では、そもそも円の価値っていうのは誰が決めてるんですか。
森永:それは短期と中長期でちょっと違っているんです。短期は投機で決まります。
渚:陶器??壺??
森永:いいボケですね〜。伊達に占い師やってませんね(笑)。
世界には『金の亡者』が一杯いるわけです。その人たちは、為替市場において実需の100倍をはるかに上回る量の取引をするといわれているんです。
それは何故かというとみんなゲームというか博打をやってるわけです。為替が、どうなるのかを予想する博打。
例えば、日本に住んでいる人がドルを買う。ドルが高くなれば儲かるわけです。だから、その為替の取引ゲームの中で日々の為替は決まっていくわけです。
ただ、経済理論においては、中長期的に見た場合、為替は金利と資金供給量で決まると言われています。
だから、例えばドルの金利が上がる。そうするとドルで運用した方が儲かるから、ドルを欲しがる人が増えて、ドルの値段が上がる。
あとは資金供給量。例えばドルを一杯刷ったとすると、ドルがジャブジャブに余る。円は全然刷っていない。すると、トレーディングカードと一緒で、日本円がレアカードのようになって価値が上がるわけです。
渚:遊戯王カードみたいですね。
小口:私もビックリマンシールに置き換えればわかります。
森永:それと同じと思ってもらって大丈夫。経済のメカニズムはすごくシンプルで、余っているものの値段は下がって、足りないものの値段は上がる。それだけのことです。
円高は"3日もあれば止められる"
小口:ってことは、日本はあまりオカネを刷っていないんですか?
森永:実は、今の円高は「円高になっちゃった」というわけではないんです。
渚:誰かが円高に「させている」のですか?
森永:円高に「している」んです。だから、この円高を止めようとと思ったら明日にでも止まります。明日は言いすぎかもしれないですが、3日あれば確実に止まります。
小口:オカネを刷ればいい?
森永:はい。例えば、私を日銀総裁にしてくれたら3日後に1ドル110円にして見せます。
渚:えー、凄いー。
森永:なんで円高になったかというとですね。2008年に「100年に1度の危機」と言われたリーマン・ショックが起きたんですね。
で、中国まで含めて世界中がデフレになって、物価がマイナスになった。その時、世界はデフレを防ぐためにオカネの量を増やしたんです。短期間、数ヶ月でイギリスは3倍、アメリカは2.5倍、ヨーロッパは1.8倍にしたんです。でも、日本は金融緩和をしなかった。お金の量を増やさなかったんですね。
つまり、日本円以外は量が増えたことで雑魚カードになり、相対的に日本円がレアカードになったわけです。それで値段が上がったんです。
その証拠に為替相場では円だけが高くなっているんですね。
つまり、日銀が資金供給を拡大すれば、すぐにでも円高は止められるんです。
「おまえふざけんなよ、そんな簡単にいくわけねぇじゃねぇか」という意見もあるかと思いますが、実は先月私の主張が実証されたんです。
スイスってありますよね?
現在スイスフランと日本円資金の逃避先。つまり、アメリカもヨーロッパも危ないから、自分たちの資産を円かスイスフランに逃がそうとなっているんです。
そうやって、円とフランだけ高くなっていったんです。
渚:スイスってゴルゴが使ってるスイス銀行ですか。
森永:あと、ホリエモンがスイス銀行に隠し口座を持っているという話もありましたが、本人に聞いたら、「そんなんはない」って言ってました(笑)
小口:スイス銀行っていう銀行は実際にないんですね。
森永:それは、さておきスイスの国立の中央銀行が、9月にスイスフランが高くなりすぎては困るということで、1.2スイスフランが1ユーロになるまで無制限に為替に介入するぞといったんです。そうしたら4日間ぐらいでほぼ目標の水準に近づいて、1カ月足らずで狙い通りの為替になったんです。
小口:それがこの前まで言っていた「スイスフランの暴落」っていうニュースなんですか?
森永:ええ。だから、あれはわざとやったんです。為替の介入をするということは、ユーロでもドルでも買って、スイスフランを売るんです。売るとスイスフランが出て行って、市場にスイスフランがあふれ出すとスイスフランが雑魚カードになるわけです。
渚:お〜、なるほど。ビックリマンシールみたいに冷蔵庫に張っちゃうわけですね
森永:だから、円を安くしようと思ったら為替介入するなり、国債を買って資金供給を増やせばいいんです。そうすれば、円高なんかすぐに止まるんです。
小口:ただ、それをしないのには誰かの意図があるんですか?
森永:野田総理も安住外務大臣もスイスと同じことはしないと、はっきり言っているんです。
小口:何で?
森永:ここからが、誰も動機を語っていない現状の不思議な部分なんですよ(笑)
円高で得をするのは富裕層とアメリカだけ
森永:日本人には2種類いるんです。1つは「金持ち」、2つ目は「庶民」。庶民の気持ちで考えるからわからないんですね。
渚:私は庶民だぁ。だってわからないもの。
小口:じゃあ、これから皆金持ちの気持ちになって考えましょう。
森永:その金持ちの基準っていうのも、我々の想像とは違うんですよ。
小口:うまい棒が好きなだけ買えるとか、そういうのではないんですか?
森永:これは、どこか言ってしまうとぶん殴られるんですけど、某大手銀行では、お客様を預金量で分けているんです。「お客様」と呼ばれているのは預金残高が10億円以上の人たちだけなんです。
渚:それ以外はなんて呼ばれてるんですか、「お客」とか?
森永:そんな良いものじゃないですよ。「ごみ」です。
小口、渚:えー!!
森永:そんな10億円以上の金持ちは、オカネ中毒になるんです。
小口:すると、どうなるんですか?
森永:普通、お金は使うためにあるんですけど、お金中毒の人たちは残高を増やすことだけに集中するんです。残高が増え続けていかないと満足できないんですよ。
で、そういう人たちにとって、この円高、デフレっていうのは笑いが止まらないんです。
渚:なんでー
森永:国内で考えると一番わかりやすいのですが、お金持ちはお金を一杯持っているわけです。そうすると、円高はデフレ、物価が下がっていくので自分が持っているお金の実質な価値が上がります。また円高なら、海外においても自分の持っているお金の価値が上がります。
いままでの日本は中流階級が多かったんですが、金持ちは自分たちが支配者になって残りの一般庶民を支配するような社会にしたいと思っているんですね。その時にデフレほど有利な状況はないんですね
小口:野田総理や安住財務大臣は、そういうお金持ちの人たちのしもべとなって動いているわけですか?
森永:野田総理や前原政調会長という前原・野田グループ、私は民主党ネオコン(新保守主義グループ)、略して「ミネコちゃん」と呼んでいるんですが。
この人たちは、弱肉強食政策で、構造改革派であり「弱い奴は死んじゃえ」派であり、強い人を伸ばしていって弱者は自己責任でお願いね、というのが基本的な考え方なんですね。
この民主党ネオコングループは、アメリカ、財界、霞ヶ関の官僚に全面服従というのが基本スタンスなんです。今回の円高は自分たちの利益になる一方で、アメリカ、オバマ大統領からのリクエストでもあるんですね。
小口:アメリカは、この円高は歓迎なんですか?
アメリカ経済は、ボロボロなわけです。先進国の中では一番赤字を出しているわけですから。リーマンショックでガタガタですしね。
そういう状況でオバマ大統領は何を言ったかというと「輸出を倍にする」といってるんですね。そのためには、円高ドル安は好ましいわけです。
あとアメリカは、TPPへの参加も要求していますが、野田政権はこれも承諾するつもりでしょうね。
もしTPPに加盟すれば、アメリカは日本に向けて雪崩のように農産物を輸出するでしょうね。
小口:一昔前は、牛肉とオレンジぐらいでしたけど、そういう仕切りを一切なくしてしまうんですか。
森永:TPPに加盟して、何ら対策を講じない場合の損失を農水省が試算しているんですが、凄い数字になっているんです。コメの場合は9割が壊滅。魚沼産コシヒカリと有機米以外は全滅です。
何故かというと、すげぇ安いんです。カルフォルニア米の場合は10kgで多分500〜1000円の間で、小売店の売り場に並ぶでしょうね。
私の味覚はぜいたくな方ではないので、味の違いはほとんどありません。今主婦も生活が追い詰められているので、必ずそちらを選ぶでしょうし外食産業は100%外国産米を使います。そうすれば、日本の水田は全滅です。
渚:えー
森永:それだけじゃありません。小麦、さとうきび、チーズ、バターも全滅。っていうように、農水省は言ってますが、私もそうだと思います。
農家を安楽死させるために、今のデフレ状態を継続させてるといっていいでしょうね。
所得税の増税は、復興のためではない
小口:TPPについては、別途話すとして、円高の場合に戻しましょう。金持ち優遇で円高が続くのはいいとしても、そうすると日本の経済を支えているという輸出産業が困ると報道されています。経団連も凄く怒っていますよね。それをスルーしてまで円高が維持されているわけですが、じゃあいつまで続くんですか?
森永:このまま続けたらヤバイのは明らかなんです。例えば車を1台1万ドルでアメリカに売ってたとします。1ドル=110円なら110万円の売り上げだったものが、今は1ドル=76円以下ですから76万円ぐらいの売り上げにしかならないわけです。大赤字なわけです。
小口:何十億、何百億っていう損失ですよね
森永:だから、現地価格を値上げせざる得ないんですが、値上げすると当然売れなくなるんですね。
その証拠にリーマンショック以降、日本だけが鉱工業生産指数(製造業の生産水準のグラフ)が大幅に低下しているんです。何故そうなったかと言えば、日本だけ円高になったからなんですよ。
だから、輸出型製造業にとってはたまったもんじゃないわけですよ。
でも、こうやって追い詰めていくと良いこともあるんです。
小口:何が良いんですか?
森永:企業が弱りきって破綻する可能性も高まりますよね。また、デフレによって資産価値や株価、地価も下がっていきます。その時にキャッシュをもったお金持ちたちが、一機に買い占めるんです。そして、たっぷり吸い取ったところでスイッチを切り替えるんです。
すると、ドーンと資産価値が上がって金持ちがますます金持ちになって、ここに階級社会が完成するわけです。
渚:えー、怖い。
森永:ご主人様とメイドさんというのは、今秋葉原の世界だけですが、それがリアルになっていくわけです。それがグローバルスタンダードでもあるんです。
日本だけなんですよ、お手伝いさんとかメイドさんがいないっていうのは。日本は新入社員と社長の年収格差が10倍ぐらいしかないですが、それは世界的に見ると異常なんです。
小口:私の夫は町工場をやっているんで、今回の円高で非常に打撃を受けているんですよ。そういう人たちが、馬鹿を見るのは納得いかないんですが。
森永:だから、そういう人たちを救うために為替レートを110円にすることは出来るんですよ。スイスは出来たんです。だから、私を日銀総裁にしてくれるなり、財務大臣にしてくれればいんですよ。
小口:このまま円高基調が続いて、日本はアメリカだとか世界のお金持ちの食いものにされていくばかりなんですか?
森永:そうです。そうです。
小口:何だか聞けば聞くほど、辛い気持ちになるんですが何か景気づけるような提言はないんですか。
森永:そんなの簡単じゃないですか。
小口:お金を刷る?
森永:そう。そして、私を日銀総裁にしてお札の肖像画を私の顔にすれば通貨価値が一気に暴落してデフレも円高も一気に解決しますよ(笑)
私は今携帯に電話もらえれば財務大臣だってやりますよ。質的には安住さんとそれほど変わらないと思うんですけどね。
それは冗談にしても、昭和恐慌に対応した高橋是清はバンバンお札をすりましたからね。
小口:現在その路線を唱えている政治家は誰ですか。
森永:民主党でいうと原口さん、馬渕さんあたりですかね。民主党の中でも200人ぐらいそういう主張の方がいるのですが、その方々の大半が小沢派であり鳩山派なんですね。
でも、今の執行部を支配している野田・前原グループは金融引き締め派ですから。
小口:税収だって、どんどん下がっていきますよね。そんな中で増税されて割を食うのは結局国民。
森永:そうなんですよ。実は面白い話があるんです。
実は所得税は、増税するんですよ。10年間で7.5兆円増税します。
ところが、法人税については今の案ではまず4.5%税率を下げるんです。下げて10%の定率増税を3年間やる。その後は恒久減税で今の30%の法人税率は25%になります。で、この10年間の法人税は減税になるんです、復興増税を課しても。
その減税額が何と10兆円。つまり、所得税で7.5兆円増税して法人税は10兆円下げるんです。
だから、所得税の増税は復興のためじゃないんです。法人税を下げるためなんですよ。復興のためにはビタ一文使われません。
何故法人税を下げるかというと、金持ちは会社のお金を使うからなんですよ。
金持ちは会社の金で車を買い、銀座のクラブに飲みに行く。これが、所得税より法人税を安くする理由です。
円高で得をする業種もある
小口:でも、円高で得をする職種の方もいらっしゃるんですよね。BLOGOS編集部の永田記者、お願いします。
永田:こんばんわ。BLOGOS編集部の永田です。円高は、輸出を軸にしている企業には逆風ですが、輸入を商売にしている人には追い風なんですよ。
例えば、私が取材させていただいた海外ドラマのDVD販売を行っている有限会社エーシープラスの中里義崇(なかざとよしたか)さん。
中里さんは、サラリーマンの副業としても個人輸入をお薦めしていて、ご著書も出されています。
中里さんは、海外からDVDを仕入れてきて、日本で販売するわけですが、このビジネスモデルですと今の「円高」は非常に大きなメリットだというですね。
中里さんが、このビジネスを始めたのが2000年前後。当時は1ドル=120円でしたが、現在は80円を切っています。つまり仕入れ値が大幅に下がっているために、利益率が大きく向上しているというんですね。120円の時でも利益が出る価格設定をしているわけですから、それが80円になれば、大きなメリットでしょうね。
中里さんの店では、今流行している韓国ドラマも扱っているのですが、ウォンは対円に限らず安いので、数年前と比較すると仕入れ値は半額になっているそうです。
円高で「儲かっている」人も確実にいるとは思いますが、そういう方ほど、そのことを余り話したがらないともおっしゃっていました。
森永:確かに、こういう業種の方にとっては追い風でしょうね。ただ一方で円高が続くと国内の映像業界は、ますます落ち込んでいくわけです。
かってはグラビアアイドルの撮影なんて、ハワイやグアムが常識でしたけど、今じゃ九十九里どころか都内だって言われてますからね。
小口:そうですね。放送局も最初はお弁当が支給されていたのが、いつの頃からお弁当が出なくなり、次の段階では買うために個人から500円徴収という形になってましたからね。
森永:円高っていうのは結局今の日本経済にはデメリットの方が大きいと思うんですけどね。そもそも私は何故野田さんが首相に選ばれたのかわからない。私は、野田さんは「ドジョウの皮をかぶった狼」だって言っているんですけどね。
代表選に出た5人の中でも例えば馬渕さん、海江田さん辺りが首相になっていたら全然違っていたと思うんですけどね。
小口:では、最後に質問行きますね。森永財務大臣が誕生したら、官僚に丸め込まれない自信はありますか?
森永:あります。私が大臣になったら人事院勧告を本当の平均に合わせます。今は国家公務員の大企業の正社員の平均になっていますが、本当の国民の平均にあわせれば、それだけで3割以上カットできるんです。
小口:そうしたら官僚たちの突き上げがひどいですよ、きっと。家に火をつけられますよ。
森永:私は大丈夫ですよ。田中康夫ちゃんに頼まれて、長野県の特別職の報酬決定審議会の会長っていうのをやったことがあるんです。
その時、知事、副知事、出納長、県会議員の給料をドーンと下げろという答申を出したんです。そしたら、もうすげぇの何の。脅迫電話から脅迫FAXまで、もう袋叩きにあって。結局答申は審議されずに廃案っていうね。
私は袋叩きには慣れてるんです。何度ブログが炎上したことか(笑)
小口:何故円高を止めないのですか
森永:円高の方がお金持ちとアメリカが喜ぶからです。日本はまぁアメリカのポチなんです。それと戦おうとした小沢さんは、どんどん影が薄くなってしまった。日本の総理大臣は親米の人の方が長続きするんです。中曽根さんであり、小泉さんのようにね。一方、そうじゃない人は短命というのが歴史の語るところでございます。
森永:アメリカ、財界と対決姿勢を示す人が総理になったら、すぐ切り替えるでしょうね。
小口:現時点(19日20時時点)で76円81銭ですが、円高はどこまでいきますか?
森永:数年先に50円割れしても、何の不思議もないと思いますよ。そうしたら、惨憺たることになるでしょうね。
日本から工場が消え、農業が消え、そして金持ちだけが生き残るという。金持ちと金持ちの家来だけが残るという社会になる前に、早く止めなければいけませんね。
〜〜引用終わり〜〜
なるほどね。こういう言い方はわたしにはできません。もっと工夫をしなくちゃ、ね。
でも面白く読めるというのは大切なことだと思います。だから面白く書くということも大切なことですが、そこは能力が・・・。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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