「Facebookは単なるインフラ。バカとFbは使いよう」
企業経営
2011年10月30日 日曜日
FacebookというSNSがありますが、その利用方法・活用方法のセミナーに参加してみました。結論から言うとFbを先行していろいろな場面で活用している講師が、これまたFbを基に繋がりをつくろうと企画している人が行うセミナーで、「成功者」をマネしてみたい人が多くいらっしゃる感じのするセミナーでした。
結論からいえばFbは単なるインフラにすぎない、だから使い方次第で価値のある情報を共有できる、という当たり前のことです。
ただ、参加者のなかには知らないからもっとFbを知りたいという方もいらっしゃるようだったし、販売促進として活用する方法を知りたいという方もいらっしゃるようでした。わたし自身は全くFbを知らないわけではなく、かといって「誰か素敵な人脈を作りたい」という意思もまったくない人間が参加するものではないかなぁ、と。だから終了後に懇親会も予定されていたようですがセミナーだけで帰宅しました。
それにしても、参加者には、企画屋さんやイベント屋さんが多いように感じたのです。もちろん現代社会ではソフトが命でありいい企画やいいイベントが当たり前に行われれば素晴らしいことだと思いますが、それはご自身の努力にかかることです。人脈を作れば手に入る、というようなものではありません。Fbが作るのは単なるきっかけですから、それによる人間関係はせいぜい「顔見知り」程度の深さにしかなりません。
こんな程度の人間関係をいくら作っても意味がない、とわたしは思っているのでわたしには友人は多くありません。親しい友といえるのは4〜5人しかありません。
現代日本社会というのは本当に人間関係が乾いているのだなぁ、と暗澹たる気持ちになりました。セミナーに出て、そこで自分の企画するイベントの参加者を得る目的で一生懸命に自分を売り込む名刺を配る人を見かけてそう感じてしまったのです。
また多くの企業がそれを目的にFbにページを作っているわけです。企業の目的は利益ですから当然です。
目的が自分や企業の販売促進、って見えてしまうものにわたしは興味を失います。
理想の人間関係は小学校だったか中学校だったか忘れましたが国語の教科書に出てくる太宰治の「走れメロス」に出てくる、メロスとセリヌンティウスの相互信頼に基づく人間関係でしょう。多分人間関係における永遠のテーマではないでしょうか。
しかし、現実の人生では、こんな関係は珍しいというかあり得ないでしょう。夫婦や親子関係ですら親は子どもを疑い子どもは親を疑う現実では友情というものの現実は喪失しているかも知れないのです。
日本での多くの人間関係は夫婦、親子、地域の人たち、趣味など気の合う仲間、企業の内外の人間関係、があると思いますが、現役世代では地域や趣味という人間関係はほとんど作れないのではないでしょうか。ゴルフを通じて定年退職後の趣味の関係をすでに築いているわたしの友人がいますがこういうのは珍しい、多くの方が定年退職後に地域に参加したり趣味をやりながら人間関係を作ろうとするのですがかなり困難なことなのです。だからわたしの友人は現役時代からゴルフ仲間を作っています。けだし正解だと思います。
ほとんどが企業や組織内外の人間関係だけ、退職すれば年末年始のお歳暮も夏のお中元も来なくなります。退職が人間関係の切れ目になる。極端にいえばカネの切れ目が縁の切れ目とも言えます。カネ儲けに役立たない人間関係は要らない、というのを乾いた人間関係だとすれば、カネ儲けではない夫婦や親子や友人の関係というのはしっとりとした関係です。
Fbを活用しようという人たちが自分の企画するイベントの参加者を募るために一生懸命に名刺交換する姿を見て興味を失った理由は「そんなカネだけの薄っぺらな関係作るのに限りのある時間を使うことはない」と考えるからですが、そういう人たちに伝えたいのは「社会に必要な情報で自分にしかない情報を作り上げる、その情報をみんなに提供したら自分が変わるだろう」ってことです。その努力こそが自分の未来を切り拓き担保するのではないでしょうか。
あ〜っ、Fbセミナーに参加してこういうことの気づきができたことを感謝しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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