2012年2月26日 日曜日
政治も行政も国民生活のために動いているとは思えない淀んだ毎日。その原因は当然政治も行政も変わらないからです。変化が目に見えれば「淀んだ感じ」はしません。
一票の投票価値の不平等は言い始めてからすでにずいぶん時の立つ問題です。衆議院・参議院含めてどれだけの違憲訴訟が行われているかわからないほどです。しかし、現実には問題が解決されないまま、です。
投票価値の不平等、わかりやすく言うためには、極端なたとえですが、東京都内のある選挙区では20万票の得票をしても当選しないけれど、地方の選挙区では5万票で当選する、ということが現実の選挙では起こりえます。これは東京都のある選挙区は地方選挙区の4分の1の投票価値しかない、ということですね。地方選挙区では東京都の選挙区の4倍の価値がある。
民主主義は1人1票ですから、この結果から見れば地方選挙区では1人4票以上の投票ができるのと同じことになります。こういう状態が自民党・公明党の時代から、民主党の時代にいたるまで40年ほどずっと続いています。
「1人1票の原則通り、投票価値が2倍を超えたら憲法違反」だ、というのは、明快な主張です。
ただし、参議院の場合等については、衰退していく地方の問題を解決するには、選挙権の平等ばかり言う結果地方議員が国政に声を届けられなくなる、という真っ当な意見もあります。
わたしは、党利党略に基づく選挙制度改革には反対ですが、(どこの政党であれ)地方議員のために議席を確保することは、選挙における投票価値の平等と同じくらい重要なことだと思います。単に投票価値の不平等を言うだけでは日本国の地方の問題解決にはならないからです。
言ってみれば「投票価値の不平等をなくし、選挙権の平等を求める」動きは、「都会の上から目線」を感じます。都会は十分に恵まれています。今地方をこそ再生しなければならないはずです。投票価値の平等を求めることは運動としてこの視点を忘れてはいないか、と危惧します。
〜〜TBSニュース2月26日〜〜
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4962807.html
前原氏、衆院違法状態「恥ずかしい」
衆院の選挙制度改革をめぐって選挙区の区割り法案は、25日の勧告期限を過ぎて「違法状態」となっていますが、26日、民主党の前原政調会長は、「立法府に身を置いている立場としては極めて恥ずかしい」と述べました。
「これは立法府に身をおいている立場としては極めて恥ずかしいこと。ねじれているからできないんだということは、私は理由にはならないと思う」(民主党 前原誠司 政調会長)
福岡県で講演した前原政調会長は、このように述べた上で、違法状態を一日も早く解消すべく与野党で努力しないといけないとの考えを示しました。
「解散したくないんですね。違憲状態をそのまま置いておけば選挙ができない理由になる」(自民党 石原伸晃 幹事長)
一方、岩手県宮古市で講演した自民党の石原幹事長は、この問題について、与野党協議がうまくいかないのは解散総選挙を先延ばしするための民主党のアリバイ工作だと厳しく批判しました。(26日20:07)
〜〜引用終わり〜〜
口先番長は、どうも現実を想像する能力がないらしい。会社でいえばヒラメ中間管理職です。上から叱責や命令があると、よく考えもせずに「ハイ、わかりました。現場にきつく言ってそのようにやらせます」と簡単に安請け合いするタイプです。
まあ、この人は総理大臣になる野望を持っているようですが、これではムリです。アメリカの言うこと、とくにクリ(キン)トンのババアが言うことはなんでも聞いてしまうという奴隷根性丸出しの人間ですから、総理大臣になったら何をやりだすかわかりません。
在日韓国人からの献金も明らかになりましたが、外国勢力と利権で通じている政治家はお断りです。
現在行われている1人1票運動にはどうも胡散臭さがあるのです。昔のように純粋さが欠如しているように思われてならない。それは前原誠司のような有言不実行の政治屋が、こういうことに言及しているからかもしれません。
少なくとも、これだけ明快な論理はすでに40年前に是正されていなければならなかったことです。政治家はそれをサボり続けたのに何故今更定数是正でしょうか。もちろん、1票の投票価値は平等である、少なくとも1人2票ではない結果が好ましいと思います。
しかし、今言われている運動としての投票価値の平等について、わたしは、「地方の切り捨て」という側面が強いと思っています。日本の再生の可能性のある地方を切り捨てれば日本はますます都会のみが整備されたインフラのあるエリアになります。逆にいえば都会にしかインフラがない社会です。
これは本末転倒。田舎にこそスローライフのヒントがいっぱいあるわけで、地方の再生なくして日本の再生なし、ともいえます。地方の再生はこのくらい喫緊の課題です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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