2012年4月28日 土曜日
出張、道路にクルマが多い、休日になると人出が増える愛知県の田舎、南知多町。お客様の介護保険利用についてケアマネジャーと打ち合わせ。
この時期はちょうど大潮と重なるとかで、南知多町は潮干狩りのクルマが多い。潮干狩りというのはわたしは小学校の遠足以来行ったことがありません。食べるのは好きだが採るのは好きではありません。なので潮干狩りに行った成果を下さる方と友達になりたいと思っています。
もう亡くなりましたが、十数年前に酒好きな織布屋(おりふや)さんと知り合いになり、彼は身なりも風采も、乗っているクルマもダサいオッサンでしたが、歩いて海岸に出られる海沿いの林のなかに別荘を持っていました。
で、招待されて何回かその別荘を訪れましたが、目の前でアサリがいっぱい採れる魚場があり、漁業権も持っていました。売るために採るわけではない、自分で食べる分だけ、訪れた人たちに分ける分だけを採るだけです。
そして、自分で採った魚介類を肴に酒を飲むのを唯一の楽しみとしていました。
わたしにはそういう生活はとても退屈でできませんし、そんなカネもありませんが、そういう生活に優雅さを感じたものです。社会にそういう余裕がなくなったのかも知れません。
ただ、わが家ではこれからの屋外が気持ちのいい日にはテラスで食事会をすることがあります。こういう日は一年を通じても少ないのです。そのときに登場するメニューがアサリのソテーやアサリ・生イカ・タコ・蛤などシーフードのサラダです。作り方はいたって簡単、アサリや蛤は酒蒸しにして殻をはずし、イカやタコは一口大に切り分け冷蔵庫で冷やした後にオリーブオイルとレモンと少々の塩、そしてイタリアン・パセリのみじん切りを混ぜてできあがりです。
魚介の前菜です。
そして、季節のパスタかピッツァ。ただピッツァの窯がないのでオーブンです。焼きたてならおいしく食べられるけれど冷えたらうんとまずくなります。今の季節ならそら豆やアスパラガスと生クリームか、オリーブオイルのスパゲッティなどがおいしい盛りです。
今年3月のイタリア、トラステーベレのリストランテでアスパラガスのスパゲッティを注文したら筋々の細いアスパラガスが入っていました。おいしいのですがアタマのなかでは八百屋で売られている太いアスパラガスのつもりで注文したので、何か拍子抜けしたものです。
後日、市場でアスパラガスとして売られているのを見ると日本で見慣れた太いアスパラガスもありますが、稀にアスパラガスには見えない細い野草をアスパラガスとして売っています。お店のご主人に聞けばサルデーニャ産の野生のアスパラガスだ、と教えてくれました。
なんと自然に生えている野草のアスパラガスだというのです。日本でいえば土筆(つくし)や蕨(わらび)やぜんまいと同じなのです。そしてリストランテで食べたアスパラガスに合点がいきました。そうと知っていればもっと味わって食べたのですが・・・、でも野草アスパラガス、おいしかったです。お店で売られているアスパラガスは栽培用に品種改良されたもので、元々は自然の野草だった、ということに驚きました。
さて、締めは肉です。ここはオトコの料理、厚切り肉を大胆に炭火で焼き、熱いうちに包丁で切り分け、そこにオリーブオイルと、バルサミコ・醤油を1:1で煮詰めたタレでいただきます。好みでレモンをかけてもおいしいです。
パルミッジャーノ(パルメザンチーズ)に蜂蜜をかけて提供するのは日本のレストランでもありますが、知人宅でパルミッジャーノに年代物のトロリとして甘みのあるバルサミコをかけて出してくれたのですが、最高においしかったのです。しかし、そのバルサミコはどこを探しても売られていません。珍しく得難い体験をさせてもらいました。と、同時にもう一度食べてみたい、という欲求が強くなります。
これ、普通のバルサミコで試したのですが、全く別物、でした。
そして、最後はハーブティー。月桂樹が強い香りを漂わせています。料理に使うものだと思われるでしょうがハーブティーとしても十分に香りを楽しめます。
お子とともに外の混雑に巻き込まれるより家族の楽しいひと時をおいしい料理で盛り上げてください。
そう、タンポポや菜の花やモクレンなどの花弁(はなびら)で絵を描くインフィオラータをご家族でしてみませんか。遠くに行く家族とのだんらんより近くで楽しくおいしいお休みをお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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