2012年7月27日 金曜日
本当に暑い一日でした。脳みそが解け出てくるような、じっとりとまとわりつく湿った暑さが体に堪えます。
わたしには、晴れマークばかりのこんな暑さが続く、という天気予報だけで絶望的な気持ちにさせられます。
しかも政治も社会も絶望状態が続きます。
〜〜YAHOOニュース7月26日引用〜〜
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120726-00001104-yom-pol
小沢氏「政府が米追従」、オスプレイ対応を批判 読売新聞 7月26日(木)20時30分配信
新党「国民の生活が第一」の小沢代表は26日、自らが会長を務める「新しい政策研究会」の会合で、米軍の新型輸送機MV22オスプレイの岩国基地搬入について、「今日の日米同盟は名ばかりで、アメリカの意のままに日本政府が追随している関係ではないか。オスプレイ搬入は、その最も典型的な事例だ」と述べ、政府の対応を批判した。
一方、共産党の志位委員長26日、都内の米国大使館でカート・トン駐日臨時代理大使と会談し、オスプレイの日本配備を撤回するよう求めた。トン氏は「安全性を理解してもらえるよう努力する」と応じたという。
最終更新:7月26日(木)20時30分
〜〜引用終わり〜〜
日米関係についてアメリカに従属する日本、あるいは宗主国アメリカに対する植民地日本、という理解は正しいと思っています。いや日本人なら誰でも事実としてそのような状態であることは理解しています。
問題はそれをどう評価するか、です。
アメリカに従属して日本は経済成長してきたのだから今後もやむを得ないと考えるか、それとも日本は日本の利益を確保するためにアメリカと適正な外交関係を作り上げていくべきだと考えるか。
戦前、日本は領土の拡大または資源の獲得を目指して中国への侵略を行いました。これをアジア諸国の開放の目的と位置付けることにはムリがあります。もちろん、東アジアの欧米諸国による植民地化が、日本による植民地支配に変化することで、東アジアを欧米諸国から「解放」した、という反射的効果があったことは否定しません。
日本による中国への侵略は、すなわち欧米諸国の植民地支配の欲望への妨害であり、東アジアにおいて植民地支配を続ける欧米諸国が一致して(民主主義の名の下に)対日戦争に参加したことは当然でしょう。そこには新たに中国を植民地支配をする野望を持ったソ連も含まれます。
戦後アメリカは占領軍として日本に駐留し、アメリカに都合のいい日本を作ってきました。オトコにとって都合のいいオンナとはいつでもヤラせてくれるオンナ、自分の都合に合わせてくれるオンナです。日米関係もアメリカは日本に都合のいいオンナを求めたのです。冷戦といわれる米ソ対立の時代にはアメリカは日本を防波堤と位置付け、日米安全保障条約により在日米軍基地が作られ現在に至っています。
野田どぜうは「オスプレイの配備自体は米政府の方針で、どうしろ、こうしろという話しではない」と語っています。
〜〜MSN産経ニュース7月16日引用〜〜
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120716/plc12071623040011-n1.htm
野田首相、オスプレイ沖縄配備受け入れを明言 2012.7.16 22:58 [野田首相]
野田佳彦首相は16日のフジテレビの報道番組で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備計画について「配備自体は米国政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」と述べ、日本政府として拒否できないとの認識を示した。
首相は「事故を起こしたので心配している人がたくさんいる。安全性の再確認ができなければ飛行運用することはない」とも述べ、米側の事故調査報告書が出るのを待ち、安全性を確認する意向を表明した。
〜〜引用終わり〜〜
日本には米軍によるオスプレイの配備には法的に拒否権限がないので「アメリカ政府が決めたことだからしょうがない」ということになるでしょう。この辺りは野田どぜうはアホなのか正直に言ってしまいました。
では、法的にそうだということは抗議をしてもムダなことなのか(?)と言えばそうではありません。
アメリカは日本国民の総意が日米安全保障条約に従って米軍基地が存在することを認めているのだから、反対に解釈すれば日本人の反米意識が高まっては困るのです。反米意識が高まり日本の利用ができなくなってしまうことを危惧することは当然です。
アメリカはアメリカで様々な利権がうごめき日本より中国を重視する現オバマ政権から、従来の日本を中心とした外交戦略を取ろうとする動きなどもあり、決して一枚岩ではありません。どの立場にたっても自国の外交戦略に保険をかけておくのは当然です。
当面は中国を重視するばそれがダメな場合には日本を中国の代わりにするというのは、あのオンナがダメならこのオンナ、と男が保険をかけるのと変わりません。保険をかけたはずのオンナが他のオトコのところへ行かないようにするのもパフォーマンス、本気で他のオトコのことを考えさせない、ということです。
そうであれば、日本国は従来の対米従属ではなく、日本の利益に沿った対米関係を作るべきです。オスプレイ配備はアメリカの国内問題だ、などと放置するのではなく言うべきことを主張することが新しい日米関係を作るうえで求められるはずです。
アメリカの都合のいいオンナになるのか、それとも未来を託せる男女関係にするのか、まさにこれら一つ一つに対する外交的交渉が決めることになります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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