2012年12月26日 水曜日
クリスマスが終わり、いよいよ年の瀬という感じがしてきました。生活は連続していて何も変わることがないのに、1年1年区切りをつけて、新しい出発をしていく、その連続が人生なんだなあ、と感じます。
それぞれの区切り方というのはあるもので、地球の時間は歴史の記録に残っているのは数千年にすぎませんが、実は46億年という時間が経過しています。
2012年10月25日に次の日記を書きました。
http://wind.ap.teacup.com/ippo-nifo/1434.html
20万年前に遡る人間の歴史など地球規模の46億年前という地球の歴史からみれば一瞬です。大体どのくらいの長さかわたしには桁が大きすぎて想像ができません。
今は紀元後2012年です。エジプト文明などは紀元前5000年だといいますから、せいぜい7000年程度しかたっていないのですが、自分の周りを振り返れば50歳とか60歳とか70歳とか80歳とか、で90歳を生きている方は多くありません。たかだか90年です。
46億年を90歳で割れば5千111万代続く由緒ある家系になります。もっとも最初には生命はなかったかも知れません。
46億年という長〜い地球の歴史のなかで20万年という人類の歴史は僅か2万3000分の1でしかありません。地球の歴史を1メートルの物差しとすれば人類の歴史は0.0015ミリメートル、1000分の1.5ミリメートルです。
人類の歴史は100メートルで4.3ミリ分、1000メートル(1キロメートル)で43ミリ(4.3センチ)です。人類の歴史がいかにわずかしかないか少し想像がつきます。
少なくとも1メートルの物差の上には人類の歴史を明らかに指し示すことができないほど短い歴史なのです。
あるいは46億円と20万円の差です。20万円は財布に入りますが46億円はアタッシュケース46個分です。
その人類が「地球を科学できる」「人間は地球を征服した」と考える方がおかしいのです。実はわかっていないことがものすごくたくさんある、そのような認識に変えていく必要があるのではないか、と。
〜〜ゲンダイネット引用〜〜
http://gendai.net/articles/view/syakai/140240
震度6が襲う 千葉 確率75%の恐怖 2012年12月22日 掲載
「地震予測地図」2012年版
千葉市が震度6弱に襲われる確率は75%――。政府の地震調査委員会が21日に発表した2012年版「全国地震動予測地図」はショッキングだ。関東地方で巨大地震が発生する確率が上昇しているというのだ。
「地震予測地図」は、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地図上で示したもの。前回の2010年版と比べると水戸市は31ポイント上昇し62.3%、千葉市は12ポイント上昇し75.7%の確率で震度6弱が起きるという。
「予測地図は地盤の強さや断層など、さまざまな条件を考慮して作ったものです。茨城沖などこれまで知られていない大きな地震の可能性も考慮しています。震度6弱はカベが崩れ、人が立っていられない状態です」(文科省地震・防災研究課)
やはり関東地方に危険が迫っているのか。東北大災害科学国際研の遠田晋次教授がこう言う。
「3・11はM9という巨大地震だっただけに、どうしても東日本の太平洋側は影響を受ける。とくに震源地の北側と南側は、地震が起きる可能性が高い。予測地図が示す通り水戸や千葉で発生することは十分に考えられます。心配なのは、M9クラスの大きな地震は、8クラスの余震を引き起こすことが多いが、まだ起きていないことです」
不気味なことに、千葉県の房総沖は1677年の「延宝地震」以来、巨大地震が起きていない空白域となっている。エネルギーが一気に爆発する恐れがある。もし、房総沖でM8クラスの地震が起きれば、東京も無傷ではすまない。
遠田晋次教授がこうつづける。
「見落としがちなのは、東北の日本海側です。M7クラスの地震が起きやすい。内陸型なので被害の範囲は狭いが、ピンポイントで大きな被害をもたらす恐れがあります」
日本列島の地殻変動は、まだまだ終わっていない。
30年以内に震度6弱の地震が起きる確立
/2012年 /2010年 / 差
静岡 /89.7% /89.8% /−0.1
津 /87.4% /85.9% / 1.5
千葉 /75.7% /63.8% /11.9
横浜 /71.0% /66.9% / 4.1
奈良 /70.2% /67.7% / 2.5
高知 /66.9% /63.9% / 3.0
根室 /65.3% /63.9% / 1.4
徳島 /64.2% /61.2% / 3.0
大阪 /62.8% /60.3% / 2.5
水戸 /62.3% /31.3% /31.0
〜〜引用終わり〜〜
地球の時間の区切り方は
30年で75%の確率で震度6の地震が発生する、ということの意味は75%を30年で割った毎年2.5%ずつ発生確率が高くなるということではありません。
明日75%が現実になるかもしれないし、30年後に75%が現実になるのかもしれません。
それでは40年間に起きる確率はといえばおそらく100%でしょう。明日起きるかも分からないし、40年後に起きるかもわからない。いずれにしても毎年2.5%ずつ確率が高くなるわけではありません。
地球の歴史を1000メートルとすれば人類の歴史は43ミリにすぎないし、地球の歴史を46億円とすれば人類の歴史は20万円にすぎません。
地球の歴史の区切り方と人類の歴史の区切り方も当然違ってくる、地球の歴史は人類の歴史のすべてを足しても地球の一区切りにはなりません。
まして、30年に75%の確率などというのは100%確実に起きるということと同じ意味です。
震度6以上の地震は100%起きると考えて人生の計画を立てなければならないのです。だって、30年間とか40年間というのは現在20歳の青年が50歳になり60歳になるだけの期間です。人生の大半を終えるだけの時間です。
そう考えると地震に強い家を建てなければならないし、政治も地球の時間を想定して国家のインフラを考えなければならないのです。
それが国を子子孫孫に残す、ということではないのでしょうか。
古くなったからすぐに壊して建て替えるというカネ優先の住宅施策を行ってきた自民党政権ですが、東日本大震災の対応を見て本当に政治を行うつもりがあるなら、改築・改善をして以前より安全性を高めた住宅を評価するように、ぜひ政策転換をしてほしいと思います。
また、隣地が空き地になるのは人口減少社会では必然的に起きることですが、その隣地を購入して敷地面積を大きくし、自家菜園や樹木を植えることでより豊な住空間が生まれるだろうと考えます。そのときに宅地としての課税を行うのではなく農地や山林並みの課税にとどめればウサギ小屋と揶揄された日本の住宅の質の向上も行うことができます。
これらはいずれも公共インフラにもつながる手法だと考えます。地元の利権を得るための新しい道路などではなく修理補修を中心とするインフラ作りが緊急に求められていると思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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