「八ッ場ダム アカン。星河由紀子さんプロ市民だった」
行政
2009年9月26日 土曜日
「涙でダムが一杯になるほど泣いた」なぁんて言っていたあのおばちゃん、星河由紀子氏、実は自民党系・ダム推進派の町会議員だったのですね。
建設推進の旗振り役の高山欣也町長と二人三脚で「住民」としてインタビューに応じたおばちゃん、です。
よく言うよ、いけしゃぁしゃぁと。騙されたわ、コイツとマスゴミには。
http://wind.ap.teacup.com/ippo-nifo/393.html
マスコミの役割は
「攻撃ではなく、これまでの経緯と問題の本質を掘り下げること、それぞれの自治体が何をしてきたか、これらを掘り下げ、検証し、まっとうな報道をすること、これが言論の自由、表現の自由を標榜するマスコミの目的であり、使命のはずです。」
と書いたら、とんでもバクロ記事が出てきました。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20090924
そもそもマスコミはヤラセであれだけ信用失墜していながら、そのための防止策を講じず、さらにこのようなヤラセをするようでは、報道の自由とか、表現の自由とは全く関係もなく特権を付与する意味はまったくありません。
政府は特権的な電波使用許可についてはやはり一時的にでも使用停止などの処分をすべきでしょうね。
視聴者はあのおばちゃんこと星河由紀子氏を一般住民でたまたま取材に応じたのだと思っていたはずです。しかし、れっきとした推進派の町会議員だったんですね。マスコミはこれを調べずに、あるいは調べる過程でいくらでも知りえたはずの事実を伏せて報道番組で報道する。
星河由紀子氏について
http://www.senkyo.janjan.jp/bin/candidate/profile/profile.php?id=137662
長野原町議会議員選挙
星河 由紀子 (ホシカワ ユキコ)
【出身】 【生年】 1942年
【党派】無所属 【前元新】新 :無職
そして高山欣也町長について
http://www.senkyo.janjan.jp/bin/candidate/profile/profile.php?id=62216
長野原町長選挙
高山 欣也 (タカヤマ キンヤ)
【出身】 【生年】 1943年
【党派】無所属 【前元新】現 :無職
経歴は、無職となっていますが、下記の報道によれば前町教育委員長です。その前職はわかりません。
http://raijin.com/senkyo2006/0423/takayama.htm
高山 欣也(62)=前町教委長 無新
(たかやま・きんや)
【略歴】
元町教育委員長、元郡町村教育委員会連絡協議会長、元八ツ場ダム代替地分譲基準交渉委事務局長。明治大卒
【公約】
@行財政改革の推進
A子育て支援と児童、園児の安全対策
B農業生産基盤の振興と地場産業の活性化
〜〜毎日JP9月11日引用〜〜
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090911ddlk10010263000c.html
民主党がマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ八ッ場ダムの建設中止に反対する「八ッ場ダム推進吾妻住民協議会」の設立発足会が10日、長野原町の山村開発センターで開かれた。地元住民をはじめ、大澤正明知事ら行政、議会関係者など約300人が出席し、早期完成を目指して気勢を上げた。
〜〜引用終わり〜〜
行政主導の利権獲得のための組織作りに一生懸命だった町行政の立役者にすぎないことがはっきりしました。
まぁ、普通のおばちゃんなら、「ダムが一杯になるほど泣いた」などというウケを狙ったクサイ文学的な表現はしませんね、しかも堂々としてたもんね。
普通の住民はもっと日常に使っている言葉で話す、だから受け止める側も重く感じる。
そして、高山欣也町長、どう見ても土建屋のオッサンにしか見えないのだけれど、長野原町では土建屋が教育委員長をやるのでしょうか、もちろん法律で土建屋は教育委員になれないと書いてあるわけではないのですが。
こうしてネットがなければ「八ッ場ダム建設中止に地元住民は反対しているんだ」ということでマスコミも効果的な世論形成ができた、と胸を張れるところでした。
そうすると読売新聞のように「住民がこれだけ反対しているんだからダム建設中止のマニフェストを白紙に戻して住民と話し合うべき」だ、という社説に説得力が出たのですが。
ということで、星河由紀子氏の活躍により、ダム推進派プロ市民であることがバレバレになることによって、ダム推進派は、薄汚い手を使ってでも税金でダム建設を行い、永久の利権を手に入れようとしている、ということがわかりました。
ただこの記事がマスコミで流されることはないように思います。ほとぼりが冷めてから流されるか、あるいは星河由紀子氏のインタビューを流さなかった局が流すかもしれませんが、わかりません。
きょうもマスコミが流さない重要な事実を知ることができました。
ただ、やむなくダム建設のため移転に協力する、と人生設計のハンドルを切った人、長年の先行き不透明から設備投資を控え、他の地域に客足を取られた人、多くの声なき犠牲者がいることは事実です。
ダム建設推進派もいい加減に、利権談合による自分たちの利益だけを考えずに、足元で何をしなければならないかを考えたらどうでしょう。
税金に集って利権のカネをアテにすることに発揮する力があるなら、本当の地方自治や観光や産業そして、若者が戻ってくる小さな山村の未来について考えたらどうでしょう。
税金に集る利権談合が日本の地方をダメにしたとも言えます。全国にある「この町の地場産業は公共事業」では話になりません。
未来は利権談合とは逆の方向にある、ということに気付いたほうがいい、と思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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