2009年10月8日 木曜日
伊勢湾台風から50年、そして過去10年で最強の台風18号、みなさまの地域はいかがですか、大丈夫でしょうか。
台風18号は愛知県を直撃し北上を続けています。皆様お気をつけください。
果樹園農家にとっては大変な時期に大変な厄介者が来ました。ラ・フランスはちょうど収穫期、りんごは早生品種は収穫期、そしてフジなどの本格的な収穫には実が落下する心配があります。
日本の農業について早く考えをまとめたいと思っているのですが、インプットがすすまず、面目ありません。
ただ方向性としては、ここでも政治家の集票マシンとしての農家、利権団体及び天下り先としての農協、ゼネコン、です。
政治家は農家の要求する事業(農家の要求していない事業も多い)を予算化し、農協やゼネコンの仕事を作る、利権を得た企業は政治家に献金をする、という利権談合です。
農業人口がどんどん減っているのに、予算がどんどん増えていく不思議。政治・財界・行政の三位一体の利権構造があるからです。
日本国の農業や食糧など知ったことじゃない、自分たちの利権さえ確保できればそれでよい、これは日本の政治・行政に通底する自民・公明の価値観です。
一生懸命に農家が作った作物を台風という一瞬の出来事によって奪われる、こういうことに対しては国は何も施策を講じません。
さて、台風は英語でタイフーン、低気圧も発生する場所で呼び名が変わります。
台風 北西太平洋で発生する熱帯低気圧
ハリケーン 北部大西洋、東部・中部の北太平洋・南東太平洋で発生する熱帯低気圧
サイクロン 北・南インド洋、オーストラリア、南太平洋で発生する熱帯低気圧
面白いです。
伊勢湾台風並みの強さの台風18号、しかし被害は伊勢湾台風が死者5000人、今回は今のところ、報道されていません。
この差は50年の防災への備えとして国土を徹底的に防護壁で囲んだこと、防災情報の伝達の早さ、そして国民の防災への備えです。
今年は台風のいくつかが、フィリピンマニラに上陸して大変なようでしたが、その南に位置するセブ島にはほとんど上陸しません。
台風の発生はセブ島の東海上、発生した後には北上を続けるのでセブには上陸しにくいのです。
ところが、そのセブに日本のODAで作られたバイパス道路、そしてバイパスに沿って内海の海岸が続くのですが、消波ブロックで数キロにわたり護岸工事がされています。台風がない島に消波ブロックを積み上げる、いったいどのような利権があったのでしょうか。
海外にODAを通じて利権談合を輸出するくらいなのですから、日本の防災工事でも利権談合はあったのでしょうね。まぁ日本の場合には防災目的ということがはっきりしていましたから、日本中の海岸線を堤防で囲うにあたり利権談合が行われていたとしても、あまり文句はいえませんでした。
きっと「伊勢湾台風のような被害を出さないため」と言われたら誰も文句は言えないでしょう。それを続けた自民党・公明党の利権談合政治です。
利権談合がどんどんなくなりつつあります。取材の「特権的」自由を謳歌した記者クラブもそろそろなくなるでしょう。
もう何の価値もない情報をたれ流すマスコミという媒体が終わりつつあるのです、新しい時代にわたしたちがネットを通じて参加することにも意味があります。
台風の話題なのか、ODAの話題なのか、利権談合の話しなのか、支離滅裂ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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