2009年10月15日 木曜日
きんもくせい、自然の香りは季節を感じさせてくれますね。今、どこに行ってもきんもくせいのさわやかで、甘い香りが漂ってきます。
春の沈丁花、夏のバラ・ユリ、秋のきんもくせい、冬のゆず。
これらの香りが日本の文化でもあります。
日本には香道、というのがあって、香りを楽しむだけでなく、それを作法にするという深さがあります。
以下、独断による根拠のない私見です。
香りは欧米では体臭を消すもの、です。香水はヨーロッパで発明されています。それは彼らの体臭がきつい、というか、臭いからです。
特に体の大きいアメリカ人は、とんでもないほどのデオドラントを使います。日本人が1年かかって使う量を1か月で使い果たします。下半身の股間・腋の下に振りかける、という使い方です。
臭いところに徹底的に降りかける、それで体臭を「消す」というか、目立たなくするわけです。
毎日風呂に入らない欧米人、ビデを使い下半身の臭い部分は洗うが、全身を洗わない、もともと体臭がきつい、そこへ香水やデオドラントを振りかけるのは礼儀なのです。
体臭のきつい欧米人はこれでいいのですが、これを無臭の日本人がやると迷惑ですね。どなたも1回や2回経験があるのではありませんか。
ものすごいきついにおいの香水を放ち、こちらの鼻がひん曲がりそうな迷惑な女性。おばさん年代だけでなく、若い女性にもいます。電車やバスの中だと逃げるに逃げられない、ひたすら、臭い、臭いと思いながら我慢するしかないのです。
こういうのは便所の消臭剤、きんもくせいの香りのほうがよほどいいわけです。あの一嗅ぎで、便所の消臭剤だとわかる安っぽいにおい、人工的なにおいのほうが断然我慢できます。
香水臭いおばさん、京都のトロッコ列車に乗ったときに、ずっと一緒、観光気分台無しの記憶があります。
そして、カウンターやテーブルの隣に香水臭い女性が座ると、食欲なくしますね。そういう場合には、店の方に申し出て席を替わらせてもらいます。
せっかくの楽しみが、苦しみに変わりますからね。
そして、加齢臭。
いやぁ、自分でも加齢臭が出てきてるんでびっくり、マイナーな気分です。でも最近はこの加齢臭を抑えるせっけんが売れているとか。
男の加齢臭、なんとなく不潔そうなイメージがあります。だからマイナーに感じるのですね。ところで女性にも加齢臭ってあるのでしょうね、自分のことで精いっぱいで、どうだかわかりません。
そして、介護施設のあの独特の老人の臭い。これも加齢臭だと思っていましたが、どうもそうではなく、口腔の清潔さによってあの老人独特の臭いは消えるといいます。
だから歯科医による口腔処置を定期的に行っている高齢者施設はあの老人特有の臭いがありません。確かにそうなのです。
ぜひ第三者の鼻でこの施設が老人特有の臭いがあるかないか、チェックされることをお勧めします。中にいると慣れてしまってわからないのも匂いの特徴です。
街ですれ違ったとき、体から発する臭いで職業がわかる方がいらっしゃいます。肉屋さん、魚屋さんのなかには、肉屋さんだな、とか、魚屋さんだね、とわかります。本人は自覚されていないでしょうが、第三者には臭いがする、臭いがわかります。
わたしの感じている口臭。
体験的に口臭がある方でがんで亡くなられた方が多いように思います。ご本人には自覚がない場合もあるので、差支えない程度に申し上げることもあります。医学的・生理学的に根拠のあることなのかどうか、はわかりません。
豚肉を食べたときに臭い豚肉がありますね。豚臭い、トンカツや炒め物。これは肉屋のヤマちゃんの話によれば、これは豚の体臭だといいます。だから肉の色や形状を見ただけではわからない、肉屋に責任はないと。
最近は不景気でもペット流行り、まるで犬公方、徳川幕府5代将軍、徳川綱吉の「生類憐みの令」下の社会のようです。
ペットが大手を振って歩いている、堂々と。
わたしはペットというか、動物が好きではありません。こういうと、今の世の中では肩身が狭い、「エッ!」と驚かれる、まるで人非人のような目で見られる。しかし、一緒に暮らすなど、とてもできません。そのひとつにあの動物の特有の臭いです。
秋のさわやかなきんもくせいの香りから、ペットの臭いまで、鼻と臭いに関する書き込みです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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