2010年8月7日 土曜日
忘れかけていた、押尾学の日本警察をなめた事件です。いよいよ裁判員裁判が始まります。
すべての刑事事件が裁判員裁判で行われるわけではありません。重大犯罪だけが裁判員裁判で行われるわけです。
第二条 地方裁判所は、次に掲げる事件については、(中略)裁判員の参加する合議体でこれを取り扱う。
一、死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件
二裁判所法第26条第2項第2号に掲げる事件であって、故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に係るもの(略)
裁判所法第26条第2項第2号
死刑又は無期若しくは短期1年以上の懲役若しくは禁錮にあたる罪に係る事件(例外あり)
ということで押尾学は窮地が続くわけです。
〜〜毎日JP8月6日引用〜〜
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100807k0000m040088000c.html
押尾学被告:公判に証人19人が出廷へ 整理手続き終了
合成麻薬MDMAを一緒に服用した女性に適切な救命措置を取らず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などで起訴された元俳優、押尾学被告(32)の公判前整理手続きが6日、東京地裁(山口裕之裁判長)で終了した。9月3日から裁判員裁判で行われる公判には証人19人が出廷し、調書など約90点の証拠を採用することが決まった。
女性の容体悪化後、救命が可能だったかどうかが主な争点で、弁護側は「救命不可能だった」と無罪を主張するとみられる。7回の公判を経て9月17日に判決の予定。
〜〜引用終わり〜〜
およそ1年前ですね、ノリピー・シャブピー・ラリピー事件と、その後の押尾学の合成麻薬殺人事件。
裁判員裁判の対象となる事件、裁判員がどのような心証に基づいて判決を下すか、このチンピラ俳優には興味はありませんが、事件そのものに興味があります。
注目されている事件なので、事実そのものの争いがあったのでしょう、公判前手続きに時間がかかっている印象を受けます。ただ、裁判員裁判の場合、時間がかかるということの意味をどのように判断するのでしょうか。
しかも事前にマスコミの報道ではいろいろな情報がながされています。
悪あがきと見るか、正当な権利の行使と見るか、裁判員の評価は変わります。
さて、押尾学、ヤリ部屋で女性に合成麻薬を飲ませセックスをしていたが、女性が合成麻薬中毒で死亡した。そこで驚いて逃げ、所属事務所のマネジャーらに連絡をするも救急車は呼ばなかった。救急車を呼んだのは関係者が口裏を合わせた後、急変してから3時間後であった、そして女性は助からなかった、ということでした(あまり自信がありません)。
それが保護責任者遺棄致死罪にあたり3年以上の懲役の可能性が出てきたということです。わたしとしては、合成麻薬の常習者である押尾学が合成麻薬を使って死亡するという事件・事故が起きていることを知っていたと思うし、そうだとすれば現場離脱の時点で被害者が死んでもいいという未必の故意を抱いていたことになり、したがって殺人罪での起訴をすべきではないか、と思うのですが。
保護責任者遺棄致死罪と未必の故意による殺人罪では天と地くらい違います。被害者家族は殺人罪での起訴を望んでいたでしょう。
未必の故意、刑事事件ではよく出てくる言葉ですが、「このまま放置すれば死ぬだろう、でも死んだら死んだでしょうがないわ」という心理状態です。
この事件には自民党のサメの脳みそと言われた元首相の某県会議員のご子息さまが関与していた、ともっぱらの噂でしたが、結局、元首相の工作が効いたのか効かなかったのか、これからわかります。
どのようにしてこのチンピラ俳優が、元首相の人脈に連なるのか、興味があります、そこをぜひ裁判員裁判で明らかにしてもらいたいと思っています。
通常なら元首相のご子息さまが関与しているということで「政治的な検察」は自民党に恩を売り、何かのときに返してもらう、どうせ被害者が生き返るわけでもなく、加害者の一人や二人が法の裁きから落ちこぼれて自由に暮らしていたって自分たち検察には関係ありませんから。
ところが、民主党政権になってしまった、検察の動きは微妙になります。単純にそう考えられなくなった。第一恩を売ろうにも恩を売る相手が小物になってしまって恩の売り損になる可能性があります。恩を返してもらえない。
こちらにこそ興味があります。とくに検察の動きがより政治的になっている今日では検察の動きに注目です。
そして、裁判員裁判の裁判員になれば、この事件を直接見聞きするわけです。現在でも顔を見せ、取材に応じる裁判員がいるわけですが、押尾学事件の裁判員はもっと大きいパフォーマンスをする可能性があります。「オレ押尾学事件の裁判員になったよ」から「新聞の報道が間違っているよ」まで。
裁判所は最初からクギを刺すでしょうが、どこまで守られるか。わたしが裁判員になれば、固有名詞は出さないまでも、フィクションとして日記に書きますね。状況設定を変えて。
ここにも注目しましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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