2005/8/8

今回の『Y十M』(ネタバレ注意!)  せがわ先生作品感想

雑誌休みとない週をはさんでのお待ちかね『Y十M』、今回はもうひとつの意味でもお待ちかね、京人形の買出しでありました。

それより先に十兵衛さんたちの様子も見られます。
この『Y十M』ではせがわ先生による堀の七美女たちのキャラ立てがもはや眼目になってきていますが、今回はお沙和さんでした。
原作でもお沙和さんの紹介は「縫物」とセットでしたが、やさしさと情愛をふくんだ彼女が描かれてましたよ。当人の絵姿ともマッチしていますね。
お沙和さん、人妻でもあったことですし、そばに子どもが寄ってきたりすると、やさしいまなざしでそれを迎えてそうですね。抱きつかれて、頭をなでてあげたりして。
――……と、お沙和さんに子どもがいたか、それははっきりしませんし考えるとちょっとつらいものがありますので、置いておきまして。
これからも生傷のたえない日々が続きそうですけど、雨が上がったから稽古を再開しようかともちかけた十兵衛さんに返事するときのみなさんの笑顔とか、すっかりいきいきしてきてますね。
次は誰になるのでしょう。予想ではお鳥さんになりそうな気配ですが。(今回もそれととってもよさそうですけど、1コマだけだしお顔見えてませんでしたから、ね)
お沙和さんはあれでまだ半分、という考えもありますが、どうなのでしょうか…ううん。

しかしすごいなあ、十兵衛さんパワー。みなさんすっかり不信感なくなってるもんなあ。それはもうあとかたもなく。
前回の「立ち会い」がよっぽどコタエたのか、いまではお笛さんまでうって変わってにこにこしてますよ。眼の前で昼酒呑んでるというのに(笑)。
そして別の日桶屋にて、まさしく「ニンガリ」というのがぴったりの表情でほほえんでいる絵には心臓撃ち抜かれました…!
明成よりも7男7女のキャラ立てよりも、見開きで見るこの笑顔こそが今回イチバンの見どころ。せがわ先生、ゴチです…!

ところ変わって、会津の七本槍衆。
漆戸虹七郎さんの科白の「酒肴」は、「趣向」とかけてらっしゃるんでしょうか。酒をたしなんでる姿といい、なかなか風流で、洒落っ気のあるのお方ようです。
また、夢見の中にいる明成から会津七本槍成立の由来が語られます。
……実は私、ちょっと心待ちにしてることがありまして、それが香炉銀四郎の兄・銀三郎の存在が出るかということなのですが…。
原作では最初の方にちらりと名前が出てるだけで、出るかなー、無理かなー、もうタイミングないもんなー、でもなー…と一縷の望みを捨てきれず抱いているのですが……
……けっきょく今回も出ませんでした。泣。
あってもなくても差し支えないような気もしますが、やはりもと七本槍衆だった銀三郎あにさまは見てみたいなあと想うのですよ。また今後、ぎんしろさんの回想(カコバナ)とかで出てくれるといいなあ。かなうなら絵も見たいですが、存在ほのめかすだけでもかまいませんので…。
ただし、原作ではあにさまは狂死したそうですが、この短気なぎんしろさんのこと、実は眼の上のこぶを殺してとって変わってる、なんてことぐらいやってのけてそうです。…ヒィ。

ちょっと話がそれましたが。
原作読んでた時もだったんですけど、今回コミックで読んでも加藤明成ってつくづくあわれだと想ったですよ。
自分には自分のやり方が、なんて言ったところで結果的にはそれが通用しなかったんだし、夢の中でいくら弁明したってもはやひがみにしか聞こえないような。(そりゃ主水さんも去るわけだよ…)
しかも。
いくらなんでも狙撃犯はわかってもいいんじゃないですか二代目さま…。
もうすこしうたぐってかかってもよさそうなものを、あまりにもアッサリと〈芦名衆〉を信じ込んでしまっているあたり、やはり明成ってばかとののような…。
や、それだと話が続かないことは承知の上ですよ。それに、それだけ銅伯の取り入り方がたくみだった、ってことなのかもしれませんし。
だけどそれでも懐疑の念すらないというのは、やっぱり、やっぱり…ねえ?
女の人の指をかみちぎった時も、すごみがあるというより、嗜虐趣味ににごったような眼でしたし、けっきょく一人前なのはこういうところだけのようです。

そして吉原にて、シメはいよいよ庄司甚右衛門さんのご登場ですよ!
大傾城町・吉原の開祖となった人で、この町を取り仕切る「親父どの」。忍法帖作品では「忍者向坂甚内」をはじめとするいくつかの短編に登場している、シリーズ準レギュラーでもあります。――ああ、「品川」という相方はいません、念のため。(←何いってるんですかケイトさん…)
上に書いたような人物であるため、せがわ先生がどうイラスト化してくれるのか楽しみでしたよ♪ 原作を見ると「赤い大黒頭巾をかぶった六十五、六の老人」「この女人国にみちる精気を吸いとったようにつやつやとあぶらぎった好々爺」「ほそい眼に異様なすごみがある」と描写されてますが、そしたらいかにも大黒様にトシ食わせて限りなく俗物化させたような面相でおおよろこびでした(笑)。…ぐっじょぶ!
会津七本槍のふたりを相手に渡り合ってる様子といい、いかにも「やり手」って感じでしたね〜。


さて次回は、孫兵衛&鉄斎による「Ohモーレツ☆」な品定めが披露されるようです。(……)
でも鉄斎さん、この等身であの役割は可能なのかなあ。…踏み台は入り用ですか?(笑)(スミマセン、とことんチビ呼ばわりしてますね、私)

  ※ ※ ※

ええと、お気づきでない方はいらっしゃらないと想われますが、念のため。
日記の右下(あるいはページの左の柱)にある「トラックバック」をクリックされて、三田主水さまの『Y十M』感想ページへ行ってみてください。
私が書くものなんかよりもずっと適確で、よく要点をおさえているご感想が読めますよ。
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