
休日はバイクを駆って過ごすのが一番なのですが、北陸では冬の間はそうもいきません。
そんな時期の休日は部屋で好きな音楽をかけてベッドのへりにもたれて本を読んで過ごす時間が長くなります。
そうゆう時のために、時々は古本屋(近所のブックオフとか)へ通い読みたい本を仕入れてあります。
このブログの記事カテゴリーに「偏向乱読」とあるように、そんな買い置きの本には共通してバイクやクルマ、旅が書き込まれていますが、今回のこの「どこから行っても遠い町」は完全にタイトル買いしたモノなのでした。

「ブックオフ」の100円コーナーをタイトルを眺めながら歩いていて、ふと目に留まった本だったのでした。
手に取ってパラパラとページをめくると短編集のようでしたし、本を一気に読まずに少しづつ読み進めるボクの読書スタイルには短編集ってのはありがたい存在なのです。
作家は川上弘美さん。
女性の小説家さんの本を読む事は無いのですが、なんとなく購入してみたのでした。
お話はどこかにある郊外の小さな町の商店街から始まる。
そのうち短編集が同じ小さな町を舞台にしている事に気付く。
その町で暮らす、普通の人々のいろいろなお話。
共通に表れる、魚屋、八百屋、お好み焼き屋・・・。
作者は調べてみるとボクのひとつ年上だった。
あの頃のどこかにある昭和の町。
ボクは自分が育った田舎の小さな商店街を思い出しながら読み終えた。
どこから行っても遠い町
川上弘美/著 新潮文庫
発売日:2008/11/21