野営地に落ち着いたら、キャンプ椅子に深々と座って
ビールを傍らに読書するのは至福の時間だ。
そのうち眠くなったらそのままウトウトするのもいい。
そんな時に重宝するのは
短編集なんだ。
「オートバイの旅」は「アウトライダー」の何周年か記念とかで付録に付いていた文庫サイズの短編集だけど、バイクのタンクバッグに入れて持ち歩いて野営地で開き、キリのいい所まで読んで時間を過ごすのにとても便利だった。
短編集だから、
どこから読んでもどこで終わってもいいってのは旅先でとても都合がいいのだ。
「どこから読んでもどこで終わってもいい」って利便性で探してみると
究極は句集になるんじゃないかな。
17音の超短編がズラッと網羅されてるわけなんだよね、句集って。
それこそどこから読んでもどこで終わってもいい。
そして旅の気分にマッチする句を多く作る俳人も多い。
「奥の細道」なんて正に旅の句集だし、以前に紹介した
「山頭火句集」はヘビロテした。
次の旅には途中で放置してしまっていた
「尾崎放哉全句集」をタンクバッグに入れて連れて行こうかと思う。