
珍しく仕事に行く日より早起きしたこの休日もピッカピカの晴天でした。
小春というより、晩夏のような陽気でツーリングには絶好のコンディションです。
さてさて、11月と云えば「新そば」の季節。
仲間うちでも、新そば食べて来た報告がちらほら。
こうなると、もう頭の中は「新そば」でいっぱいです。
そして、何処で「新そば」を食べるか!
出発当日の今朝まで悩みました。
開田か戸隠か郡上か。はたまた越前大野、勝山、今庄か。
いや待て能登穴水も捨てがたい。
地元、立山町にもイイ店が在るらしいし、山田村の峠のあの店も行ってみたい。
んで、今日は「ブラッキー号」を駆りたいので、近い所じゃダメ。
でもあんまり遠い所は嫌だし・・・なんて、全然決まりません。
オレって結構優柔不断かも???
そんな時に頼りにしている秘密のブログがあるのです。
クリック、クリックで訪ねてみると、なんと想定外の糸魚川方面に気になるお店のレポ発見。
とっても美味しい店らしいけど、営業がとっても短い幻のお店で、なかなか食べられないとか。
「どれどれ!」ってネットで調べてみると「10月24日から11月23日までの土・日曜日、祝日のみ午前11時から午後2時まで」との表示。そりゃ幻にマチガイ無いわ。
前置きが長くなってしまったけど、糸魚川なら距離的にも近からず遠からずでちょうどイイ感じだし、今回は糸魚川に決定。
例によって愛用のスーパー農道を延々と駆る。(一番上の写真)新川スーパー農道の辺りからは、北アルプスの山々を遠望したり、日本海が見渡せたりと絶景、さらに信号も少なくて気持ちがいいルートなのだ。
ちょうどその辺りを駆っていた時に仲間から合流希望のメールが入った。

高速で追い駆けて来るという仲間にタイミングを合わせるため、境の町で道草。
護国寺をお参りして、裏山でミニ八十八箇所巡り。
国道を一本入ったこの路は、奥の細道で松尾芭蕉も歩いたコースだ。
確かこの辺りで「ひとつやに遊女も寝たり 萩と月」を詠んだはずだと、歌碑でも無いか探してみたけど見つからなかった。
あとで調べてみたら、境じゃ無くて隣の市振だった。

そうこうするうちに境川に付いてしまった。
しばらく川を眺めていると、大きな魚が流れて行く。
産卵を終え力尽きたサケが流されて行くのだ、そしてその横を遡上して行くサケのカップルも見える。
この清流が命を育んでいるのだ。そう思うと上流のそば屋にも期待が膨らむ。

境川の支流、上路川沿いの路を遡る。7km程で目的地、上路(あげろ)の村に着く。
この村には
山姥伝説があり、山姥が金時(金太郎)を生み育てたという。村内にはゆかりの「金時の手玉石」とか「金時のブランコ藤」とかがあって楽しい。

実は今回の目的地は、
上路山村振興センター・山姥の里で営業している「そば屋??」なのだ。
追撃の仲間は食べて待つ事にして、店内に入る。
4人掛けのテーブルが4つ程のこじんまりとした店内。

メニューは、そば・600円とそばづくし・1000円のふたつだけのシンプルさ。
そばづくし(写真→)を注文。
もっちりとした、やや太めの麺は二八だという。
「こだわりの十割そば」とか言って、高いだけのボソボソのそばを食べさせられるより、割り切って二八ならそれはそれで結構。
山里のエキスを頂いたような「そばづくし」だった。
後編・大平峠越え に続く。
眠くなったので、今日はここまで。
ではでは・・・