「Rock'n Roll Angels/参侘魔里亜」
パンク
以前、こちらで紹介した、映画「ロックアウト」の参虎という名目でアルバムを発表した、極太のロックンロールを叩き出した参侘魔里亜ですが、このシングル盤の存在を知り、音を聴いて腰抜かしました。
「エディ&ザ・ホットロッズやんけ、これ!!!!」
エンジン音から始まり、テレキャスのキャンキャンしたギター音、ドライヴするベース、シンプルかつ、図太いドラム、これしかロックンロールじゃねぇ!という空気を感じます。
これは梵君が持っていましたが、頼み込みまくって譲っていただきましTA!!
裏ジャケに解説が書いてありますが、これがまた泣ける。
以下に全文掲載します!
「参侘魔里亜」サンタマリアと呼ぶ。
多くの若者が欲求不満を身体中に溜め込みイライラのしっぱなし、誰もが爆発できない不発弾を抱えた80年代の始まる大阪の街である。
当時18才の山本真一はロックンロールバンド「参侘魔里亜」を結成、猛烈な勢いで走り出す。
アマチュアとしては異常な程の観客動員力を持つバンドとして注目を集めた。
政治的な発言とは遠く、もっと自分たちに密着した苛立ちや不安、怒りや誇り、そして「好きやねん」と言い切る恋の詩、彼らは同年代の少年たちの英雄だった。
彼らに関するエピソードを語っていけば、24時間なんてあっという間に過ぎてしまう。
しかし、今、過去の話をひっぱり出すなんて実に馬鹿げている。
昔話なんて何の意味も持っちゃいない。
貴方に伝えたいことはひとつだけだ。
山本真一とパワー・アップした「参侘魔里亜」は新しく走り出そうとしている。
彼らは何ひとつ引き摺ることなく正面に向かって走り出すのだ。
ロックンロールの持つ本来のスゴ味を見せつけようとしている。(原文ママ)
曲も凄いけれど、歌詞が最高!
「理由なんてあるものか やりたい事をやるだけさ そうさ 俺たち ロックンロール・エンジェル!」
何っつーか、ロックンロールというと、様々な捉え方や無数の解釈が存在しますが、あーだこーだと御託を並べず、ビシッとシンプルかつクールに、しかしとびきりホットに、スパッと一曲キメるこのシングルはジャケのシンプルさからも伺えますね。
革ジャンと国産バイクのエンジンが焼ける香りがよく似合う、「骨太」なロックンロール。
山下達郎くそくらえ!!(クリスマス・イブ、実はこの曲、好きやねん!という本音がポロリ)


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