2006/4/27
良く「リガチャーで音は変わるのですか?」と聞かれます。
厳密に言えば変わると言えるのですが、実際は(良い物であれば)それ程変わらないと思って良いと思います。
リガチャーの違いがはっきり出てくるのは究極の場面が殆どです。ものすごく高い音、大きい音、小さい音で演奏するとか、ものすごく立ち上がりの良い音で吹く必要があるとか特殊な演奏の時にはっきりと違いが分かります。
しかし、通常の演奏でここまで要求されることは稀であり、趣味で演奏している方の場合リガチャーの違い以上にリードの違いやアンブシュアの変化の影響の方が大きいのが現状です。
ですから、デザインや取り付けた時の好みで選んで良いと思います。
ところが、リガチャーの違いが極端に出る(感じる)ケースがあります。
アンブシュアに必要以上の力が入り、リードの振動を止めてしまって良い音が出ない人の場合です。
この様な人が弾力のある皮等の材質のリガチャーを使うとアンブシュアの力が緩み音が出し易くなる事があります。これが究極の場合以外でリガチャーの違いがはっきり分かるケースです。
慣れて来るとリードの堅さを0.5〜1柔らかくしても良い音で吹ける様になりますよ!
柔らかいリードで良い音が出せれば、顎関節症や唇を切る等のトラブルを避ける事が出来ますし、表現力が増します。
それに最適なリガチャーが楽器店以外でも売っているのを知ってますか?価格も信じられない位安い物です。
それはこれです。
実はこれリガチャーではありません。補修用のOリングと言う商品です。売っている場所はホームセンター、価格は200円位です。
これをこんな風に使います。
写真はバリトン・サックスのマウスピースに付けた物です。
内径やゴムの太さも様々な物がありますので、探せば自分にぴったりの物が見つけられるはずです。10セット買っても安いリガチャー程度ですから色々試しても出費が少なくて済みます。
内径はマウスピースの太さよりも少し小さめを選びます。ゴムの太さは使用したい音量で選ぶと良いでしょう。大きい音で吹きたければ細め、少し音量を押さえたければ太めにします。
この辺りも細い物と太い物を組み合わせたり、3本〜4本使ってみたり色々と試してみるのも良いと思います。
欠点は良いキャップが無い事です。
このリガチャー私は15年前位から利用してま〜す。
一時デュコフのサンボーンモデルで似た様なリガチャーが使われた時、友人達に「特許取っておけば良かったのに〜。」と言われました。残念!

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ど〜も!
あのSADAさんですね。
ロブナーに付属のキャップは単品で買えるので市販の
ものでは一番良さそうです。
ただ、どうしてもゴムがずれちゃうんですよね〜。
その紐も良さそうですね。Oリングより安いですし、今
度試して見ます。
投稿者:SADA
一昨年までお世話になっていたSADAです。
ご無沙汰しております。
Oリングをリガチャーにした時のキャップですが、ロブナーに付属のものでは如何でしょう?
スリットが入っていたと思うので何とかなるかと思います。
あと、友人の間で、電気コードを纏めるプラスチックの紐?をリガチャー代わりにするのが流行っています。
手元にあるマウスピースで幾つか内径のサイズを出し
てみました。
計算は 外周×0.9÷3.14 でしてあります。
ソプラニーノ:17ミリ
ソプラノ:20ミリ
アルト:24ミリ
テナー:25ミリ
バリトン:28ミリ
アルト(ヤナギサワメタル):18ミリ
クラリネット:22ミリ
これは単純に外周から計算で出したサイズですので、
実際は多少変わるかもしれません。また、メーカーに
よっても外周は若干違いますし、ゴムの強さの好みも
有りますので、参考程度に見ておいて下さい。
プラス、マイナス1ミリ〜2ミリ位見ておけば大丈夫だ
とは思いますが・・・。
良ければ、皆さんがお持ちのマウスピースの外周から
上の計算で出したサイズを教えて下さい。