おひさまさんのお泊まり保育
この日だけのイベントではなく、何回かに渡って・・もっと言うと入園したときからの積み重ね・・・おひさまさんになって何度か集まるときにみんなで不安な気持ちもわくわくした気持ちも共有し、どんな風にお泊まりするの?と話し合いを重ねてこの日を迎えます。
「自分達のしたいと思ったことを実現する。
自分のことは自分でして、みんなで協力して生活をする。」
これが私たち保育者の持っている願いです。
今回は子ども達の思いはブナ清水に行って、お水を汲んでくる、がひとつの目標だったかな。みんなで星を見るとか、朝日を見ると言うのもありました。キャンプファイヤーで踊るというのもありました。
前日、テントを持って上がって、寝るところとトイレを作ります。
ただ走っているのではなく、テントを張るところを平らにしているのです。そうは見えないでしょうけれど。

何年か前のバザーでお母さん達に買ってもらったテント。毎年活躍です。

できて来ましたね。・・・傾いている?でも無いと思うんだけど・・・

もうひとつのミッション。薪を集める。

川原がきれいになりましたよ。こんなに集めてきたのですから。

砂がとても美しいのです。朝明砂。いつもは砂場の無い子達。砂で遊ぶのに夢中でした。

少し青みがかった石も落ちているのですが
それを砂に埋めて、出して見ては「育ったね」と楽しむ遊び・・・見ているだけで、温かいきもちになりました。

高いところからは飛び降りてみる、が子ども達の定理。
この日最後までドキドキだったH君が飛んだんですよ。
さあ、いよいよ今日はキャンプ!登るぞブナ清水まで!約900b!

こんな道を登っていきいます。途中道を治していてくれるおじさんに会いました。チェンソーやかけやを担いであんなに高いところまで登ってみんなが歩き易いように、安全に登れるように道を治してくれる人がいるんですね。

あと30分。

さあ、ここがブナ清水だよ。あの岩の下からお水が流れているよ。

わ〜〜〜〜!!

うま〜い!!

ほら何かいるよ。おたまじゃくしみたいで手や足が生えてるの・・

おお、サンショウウオだね。またいた!きれいな水のところにしかいないんだ。

お母さんへと自分達のお料理にと、二本のペットボトルにお水を入れて持って帰ります。

やっほ〜!

ブナの実だよ。ブナはお水をいっぱいためておけるんだ。木の中で一番溜めておけるんだって。

こんなことして遊んで・・ミズナラのどんぐり?コナラかな?とってもきれい。完璧な美しさ。

みんなで、来たよ〜の記念撮影。ハートを作ってるの。

ふわふわ・・きもちいい・・・帰り道です。

帰るとこんなにきれいな雲が待っていました。真ん中あたりにうっすら虹も見えていたのです。それを見ているみんなの顔がとってもきれいだったって、ゆり子先生が言ってたよ。先生たち、小さいお友達が帰ってから、みんなに会いに来てくれました。会えて嬉しかったね。だって、みんな、わ〜って駆け寄って行ったんですから。きてくれるなんて思ってなかったよね。

ご飯を炊く人達。他に野菜を切る人達や、火を起こす人達がいて、みんなで美味しいご飯が出来ました。
次の日になりました。朝日をみんなで見て、川の冷たいお水で顔を洗って、寝袋を片付け、テントを乾かします。自分達の物の整理だけでも大変。忙しいんですよね、キャンプをするって。でも楽しい。

朝のスープをいただく。飛び切り美味しいスープとパンでした。スープには猪としかさんのお肉が入っていました。それと、畑の野菜とね。夕べはそれにステーキ。

しっかりご飯を頂いたので、力持ち。たくさんの荷物を担いで山を降ります。
準備から後片付けまで、本当に良くやりました。
お仕事の合間合間にしっかり遊んで、・・どこででも遊べるってすごいことですね。
子ども達はやる気の塊。ぐいぐい育っていく力が魂の中に詰まっているんですね。
大切に育てたい。
「各馬一斉に並びました」では無いんですね。それぞれスタート地点やスピードは違う。それでも一緒にやっていこうとする気持ち、自分で自分の事は責任を持つと言う心構えは必要なんです。森の風はそこを育てたい。
(こんなお泊まり保育が出来るのも、内田さんがいてくださるから。ご協力本当に感謝です。)