2018年度 森の風の生活「愛されているわたし達」
6月のテーマ「思い切り遊ぼう」
6月の聖書の言葉「あなたは全てを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている」詩編104編24節
川に流れている水を汲み上げて、その水で遊ぶ子どもを見て思いました。こんな風に遊べるなんて、なんと幸せなことだろうと。日本は本当に恵まれています。当たり前のように水が流れているのです。山に行くといつも思います。毎秒、何トンという水が流れてくるのです。長い間雨が降らないときでさえ、朝明川には水が絶えることがありません。子ども達に聞いたことがあります。「この水どこから来るんだろう?」「分かった!あの山の上に海があるんとちゃう?」森の風を始めて2年目のことでした。それから山を下り、朝明川に沿って海までバスで移動したことがあります。まだ小さいバスに全員が乗れたときでした。しぜん学校の子ども達が朝明川を歩いて下ったこともありました。2泊3日。ちゃんと海にたどり着きました。そのときは涙が出ましたよ。その後、しぜん学校から今度は川を遡りました。川を歩いて朝明の駐車場の近くまでやって来て、その後はブナ清水まで山を登りました。川の旅。あの子達の心に何が残っているかな〜。一番大きい子は高校二年生になっています 。
話がずれて行きましたが、水を汲み上げたときに「水」の不思議さを感じました。もし水がなかったら?!とも思いました。私達の命は不思議さの中に保たれている!!と。
6月は水の季節です。子ども達は本当に水が大好きです。歩き始めた頃、先ず、水溜りに走っていって、バチャバチャ。あっという間の出来事ですよね。慌ててお母さんが止めようとする姿をよく見かけます。田んぼのタンクのところは子ども達のお気に入りです。樋を置いてあるだけですが、水の流れる道を作ります。そして、何かしらそこに流してみます。樋が安定しないので余計に楽しい。アアでもない、コウでもないと工夫しています。やすはるさんのお庭の水溜りもその周りに水の道が出来ます。子ども達はただ楽しい、面白いから色々やってみているんですね。私はそれを見ていて面白い!いやあ、人間だねって思うのです。動物はしませんよね。人間にとって水を管理することは一大事業です。しぜん学校の上に朝明川から引いてきた水路があり(取り入れ口は「大井の涌」と言います)江戸時代に当時桑名藩だった千草は陳情に行って朝明川から水を取り入れる水路を掘ったそうです。しぜん学校を挟んで奥郷用水と福松用水がありますが、福松用水と海蔵川の支流となる千草用水に分かれます。昔は水争いは熾烈だったとも聞いています。用水といっても手掘りですから、今はあたかも自然な小川かのようになっていますね。
また話が横にそれましたが、子ども達はやはり人間になる為に遊んでいます。水を管理できることは人として大切な条件ですから。今、田植え前の田んぼで盛んに泥んこになっています。泥んこになったときには頭まで埃っぽくなっていますね。お洗濯すみませんね。
こうして水は子ども達の心を開放してくれます。人生の中で思いっきり、何もかも忘れて身体を思いっきり使って遊んだ!という経験がどれほどたくさんあるかで、どんな状況の中でもへこたれずくじけず、楽しみを見つけて生きていけるかに繋がっていくと思いませんか?
思いっきり、無我夢中、没頭する・・・子ども達のそんな遊びを大切にしたいです。6月7月は「思いっきり遊ぼう」です。一学期のクライマックスとも言える6月です。おうちに帰ったら、ご飯を食べてしっかり休めるようにしてあげてくださいね。雨も多くなるので、伝染病の季節でもあります。健康に暮らせるように配慮しましょう。
