2月のテーマ「つながる」
愛は全てを完成させるきずなです。コロサイの信徒への手紙3章14節
私たちはしぜん保育がしたかったわけではありません。
子ども達が健康に育つ為に必要な条件を揃えていくと
自然の中がどうしても必要、私たちにとっては絶対条件だったのです。
しかし、私たちが描いたことを遥かに超えて自然と共にある暮らしは
素晴らしく子どもたちの内にある力を引き出し、育んでいてくれます。
今月のテーマは「繋がる」です。繋がるという事は
まず個々が明確でなければなりません。
「私」という感覚がはっきりしていて初めて他者と繋がることができるのです。4月からゆっくりと「私」であることを大切にされてきた子ども達です。「今日はどうやってする?」「どうしたらいいと思う?」「どんな気持ちやったン?」と気持や考えを問われながら、思いついたことがクラスを動かしたり、感じたことはみんなで分かち合ったりしてきました。子ども達の考えること、やってみたいと思いつくことを最も
「いいよやってごらん、ほらおいでよ」と言ってくれるのは「自然」です。
自然の営み、日々変わる美しさです。
その中で子ども達は「私」をくっきりとさせて来ました。
そして、山道を歩く時、川を渡るとき、助け合い、分かち合い、
一緒に工夫して来ました。
誰と?一緒にいる友達とです。
一緒に薪になる枝を拾ってきて、ご飯を炊く。味噌汁を作る。
そこに役割がちゃんと生まれてきます。
自分と同じように「私」を持った友達と一緒に社会を作り上げて来ました。繋がってきました。その繋がりがより太く確かなものとなって来た事を感じる2月です。
聖書の中に一つのコミュニティーを「一つの体」と譬えているところがあります。まるで一つの体のように繋がり、影響を与え合い、助け合って共に生きているのが私たちです。「私」を完成させるのも、その繋がりを完成させるのも「愛」です。