誰と手をつなぐか、それが問題。
新年度が始まって、1ヶ月半。
新しい環境に慣れ、お友達と過ごすことがみんな楽しくなってきました。
それと同時に、あの子と手をつなぎたい、あの子と座りたい・・
最初のころはだれでもよかったのに・・・
そんな欲求がみんなの気持ちの中に出てくるようになりました。
思う通りにはなりません。
私はつなぎたいのに
あの子はほかのことつなぎたい・・・
どの子も満足いく方法は・・・・
あきらめることも・・・
次の約束を取ることも・・・
譲ることも・・・
この時期
こんな立ったままの会議がよく開かれます。
根気よく一人一人の思いを聞き
どうしたらよいか一緒に考え・・
そんな事の繰り返しです。
保育者の根気、忍耐・・
それが実る瞬間があるのです。
例えば今日、
R君はお当番がしたくてたまりませんでした。
地団太踏んで「僕がお当番!」と叫んでみても
今日はほかの子。
待たなくてはありません。
待つこと2週間。
その間、毎日のように
「僕がする!」
「僕のお当番」
そのつどみんなの動きが止まる・・・
根気強く
「そうだね。したいね。」
「でもほら見てごらん。R君のお当番の日はこの日だよ」
「チャンと来るからね」
そして、今日その日が来たのです。
「長いこと待ったね。今日はR君のお当番です」
と先生が言った途端
何と、みんなから拍手がわいたのです。
自分の思う通りにはならない
でもその気持ちわかるよ
きっといい方法があるはず
待つこともできるはず
そんな気持ちをみんながお互いに分かり合っていたんですね。
分かってもらえると
人の気持ちもわかる・・
R君の気持ちもわかるよ・・と。
本当にうれしい瞬間でした。