子ども達が自分を生きようとすると
必ずもめ事が起こります。
ぶつかり合います。
意地悪だって、ケンカだってします。
してみたり、されたりしながら
人とどうやって一緒にいると楽しいか
どうしたら仲良しになれるか
人との距離感などをつかんでいくのです。
一昨日のこと
年中の女の子の間でちょっとしたもめ事がありました。
Aちゃんが使おうとしていた箱を机に置いていたところ
Tちゃんが誰のでもないと思って使ってしまったのです。
Aちゃんはおいただけで遊んでいたし
Tちゃんは誰か使うの?と確認したし
「それはもう仕方がないよ」と先生が言うと
Aちゃんは承服できず泣いていました。
Tちゃんを呼んで
Tちゃんに実はこうだったんだって・・と話すと
少し涙ぐんでTちゃんは
「切ったりテープを張ったりしていないから
Aちゃん使ってもいいよ」と言ったのです。
泣いているAちゃんを見てTちゃんも悲しくなってしまったのです。
そうなるとAちゃんも
「もういいよ」という気持ちになったのです。
二人とも少し切ない気持ちで
すぐには晴々とはしなかったのですが
少し後で
にこにこの顔のAちゃんが私のところへ
「いい箱、見つけたよ」と言いに来ました。
気持ちを丁寧に少しずつ解きほぐしていくと
ちゃんと解決をすることができます。
切ない気持が残るには「いいなぁ」と思います。
自分のしたことがそのつもりではなくても
相手を傷つけることになったり
自分のしていることで相手が悲しくなったりすることって
すぐには晴れ晴れとはしない切ない気持です。
でも、そんな気持ちの中で人は自我がはがされ
相手を思いやる心が育っていくように思います。
子ども達はあっぱれです。