田んぼの作業がすんで、
みんなでのんびりおしゃべりを楽しんでいる時でした。
年中組になった女の子が
「ほら見て!」と言って
溝を飛び越えてあちら側の高いあぜに向かって飛んでは上り
こちらに飛び・・何度も何度もやってみています。
お母さんが笑いながら「何が楽しいかしらんね〜」
そこですかさず私「これが後の人生に大きな意味を持つのよ」
そして、「ね!」と
隣にいた今年60歳になる大家さんのお友達に同意を求めました。
「そう、集中せなあんなことはできんしな」
「そう、判断力、挑戦しようとする力」
「意欲」「体の力」
なんでもなく見えることで子ども達は
後に来る人生の諸問題に対処できるように自分を創っているのです。
しかも楽しみながら。
いえ、もちろんそんなことは考えてはおりません。
ただ、「できた!」が嬉しくて、
そこにいた大人たちに「見て!」と言っているだけ。
何度も何度も大人達を前に自分ができることを披露して得意げなMちゃんでした。
いいぞ〜Mちゃん
Mちゃんのおかげでそこにいたお母さん達は一つ解りましたよ〜
そして、とても幸せな気持ちになりました。
Mちゃんが嬉しかったから私たちも嬉しくなりましたよ。
「田んぼ」は人間性が回復していく場所・・そんなところのようです。
付け加えて言うと
私は少し教育的な視点からそのことを解釈したのですが
60歳になるおじさんは
自分のこれまで辿ってきたところから
しぜんに「そう、集中せな・・」と言葉が続いてきたことにも
私は「やった!」と思いました。
科学的に教育学的にものを言うより
自分の体の中から出てきた言葉は本物だからです。
当たり前のことなのです。