クリスマスの心の高まりが少しずつ静まり
浮き上がってくるものがあります。
それはやはり子ども達の姿です。
一年間、ガブリエルがやりたかったけれど
出来なかった悔しさ。
何とか紛らわして納得できたかのように思っていたのが
本番になって、涙となりました。
その気持ちはお友達もみんな知っていました。
羊飼いになったその子の出番がやってきました。
他の羊飼いの子達は手をつないで一緒に出て行きました。
勿論、手をつなぐ事にはなっていませんでした。
自分の台詞のときも「・・・」どうしたものか・・
他の子がチラッと先生を見てその子の台詞を代わりに言いました。
そして、退場はまた手をつないで・・。
3人の学者達は普段あんなに元気なのに
いざとなるとひゅ〜んと声が小さくなって
自信がなくなってしまいます。
でも、「自分達で何とかしてみてごらん」という先生の思いが伝わったのか
一度も先生を頼ることなく3人で相談しながらその場をやり遂げました。
ごそごそしたいけれど、あの45分間、じっと座って、
先生の「チ〜ン」の合図を聞き逃さないようにしてすっくと立って
一生懸命心を込めて歌ってページェントを導いてくれたおそらさん達。
羊や星になったもりさん達。羊飼いや大星についていって
自分達の役割を立派に果たしてくるとは
思いもよらないことでした。
お母さんたちを見たらそこへ行きたいよ〜って泣かないかな・・と
要らぬ心配をしたのは私だけでした。
「できると思います」と担任。
新しく加わった馬小屋のおはなさんの馬達。
一人一人が誇らしい思いでした。
子ども達一人一人の内側に巻き起こること
それは全て大切なことです。
こんなに悔しい思いを持てる。
助けてもらう。
困る。
相談する。
緊張する。
自信を持って台詞を言う。
終わってほっとする。
など等。
子ども達はありのままの姿を見せてくれました。
それらの全てを
そこに共にいた人たちが物差しを持って見ないで
そのままを受け止めながら思いを共有する・・・
それが本当のクリスマスの姿、礼拝です。
クリスマスは発表会ではありませんとおうちの方に申し上げました。
そのことをとてもよく理解してくださって
心を合わせながら共にいてくださったので
暖かい思いが共振しました。
感謝です。
それが今年のクリスマス一番のプレゼントでした。