10月の聖書の言葉
「私は主によって喜び、わが救いの神ゆえに踊る。」ハバクク書3章18節
今年度のキリスト教保育連盟は「平和」を語らせます。
戦後70年を意識しているからでありましょう。
子ども達に語るとき、
何を今子ども達に伝えるのか・・・と考えると、
それは「あなた達は愛されている尊い存在なんだよ」
ということに尽きると思います。
トルストイの「人は何で生きるか」という短編に傷ついた天使の話が出てきます。神様の言いつけに背いたために「地上に行って人が何で生きているか見て来い」と羽をもがれて地上に落とされます。裸になった天使が寒さの中でいろんな人に出会い、世話になります。おそらくロシアの貧しい民衆の姿を描いているのだと思いますが、貧しく無知で粗暴な人達の中にほっとする温かさを見つけ、天使は助けられていきます。そしてついに、「人の中に愛があるから、人は生きられるんだ」と気がつくのです。
4月の聖書の言葉の中に内村鑑三の言葉を書きました。
「この世の中は決して悪魔が支配する世の中にあらずして、神が支配する世の中であることを信ずることである。失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信ずることである。この世の中は悲嘆の世の中でなくして歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、その生涯を世の中への贈り物としてこの世を去るということであります。」(後世への最大遺物)です。
内村の弟子が創った学校の卒業生のひとりが先般の「国会の特別委員会の公聴会」で意見を述べました。最後の言葉「たった一人の『個』になって、勇気を持って自分の信じる正義に向き合い、孤独に思考し、判断し、行動してください。」に感銘を受けました。
ハバククのこの今月の言葉は、大国の侵略に脅かされている小さな国において語られたものでした。
どのような状況においても希望を持ち続けることのできる「内なる平和」は古今東西、「私達は神様に愛され生かされている存在」であるという謙虚さに貫かれています。
今月のテーマ「きもちいいね」
青い空、どっしりと立つ緑の山、
不思議な波のような雲、まっすぐな雲は飛行機の残した跡、
思わず嬉しくなる涼しい風、
金色になってお辞儀をしているお米たち、
風に揺れる猫じゃらしの群れ、誇り高いススキの穂
、ぶ〜んと忙しそうなミツバチたち、「いいにおい」の金木犀、
ぱっくり口を開けたアケビ、探さないと見つからないサルナシ、
ピカピカ光って落ちてくる栗、
「もうおっこっちゃった」と慌てている緑のどんぐり、
「こんにちわ」ってこちらを向いているツユクサ、
かわいいヨメナの薄紫、
「もうすぐだから待っててね」と呼んでいる柿の実、
優しい気持ちのコスモス、
土の中で「おいらが一番」って大きくなる競争をしているお芋達、
「すーいすーい」のトンボ達、
「上手でしょ」って逆立ちとまりの赤とんぼ、
「ぴ〜ひょろろ秋だね〜」って歌っているとんび、
空高く飛行するツバメはもうすぐ旅立ち、
いのしし君、君の歩いた後はすぐ分かるよ、
バッタ君、もっと飛ばないと子ども達に捕まっちゃうよ、
ころころムカゴは得した気分、ポポーの実って南の国の香り、
固い白い殻の中は緑色の実ってな〜んだ、
花火のようなウドの花、しその実は香り高く、
くっつく準備をしているヒッツキ虫さんやめてよね、
そろそろ種になってもいいかな・・オクラですが・・、
もう少し待ってくださいよ、かぼちゃの出番、
夕方空はどうして赤くなるのかな、
ピッカピカのお月様、落っこちないでね、
ヒル君、もうそろそろ寝たらいかがですか、
もう蕾をつけてるんですね、椿さん、
え?オオバコの花は秋に咲くんだ、
蛙さんどこにいますか、まだ寝てませんよね、
家族で咲いてた彼岸花・・・・・・・
気持ちの良い秋、体いっぱい心いっぱいありがたいですね。
本当にたまにですが、しぜん学校の中を駆け抜けるウサギやリスたちに出会います。先日は山でムササビに出会いました。多くのいのちと一期一会。多くのいのちと共に生かされていることがこんなに手に取るように分かるところにおらせてもらうことに感謝です。10月、少し忙しくなりますが、豊かな実りのときです。ありがたく過ごしましょう!