森の風 保育学講座が始まりました。
「自分にとって保育って何でしょうか」と一言で表現してもらいました。
「愛」「私の映し鏡」「愛を知り、今を生きる」「生き様を見せる」「笑顔」「共に学び、育つ」などなど。
その中で一年目の保育士さんが「道具」と言いました。そして皆さんとの間にきっとギャップを感じられたのだと思います。「もっと自信を持って愛情と書きたい」と言われました。
発表の後、自分の「保育とは」について二回話をするチャンスがありました。一回目は1分間で。二回目は3分間で。すると皆さん、3回目はより深い話になっていくのです。自分が何を思っているのか、皆さんの話を聞きながら、影響を受けながら、より整理され、深くなるのです。
「道具」と言った人は3回目に「自分に信念がないからかも・・信念を持って関わって子ども達の記憶に残る保育士になりたい」と言われました。
その時、その朝に読んだジブランの「預言者」の中の「教えることについて」の項に出てきた言葉が思い出されました。
「神殿の陰で弟子にかこまれて逍遥する教師は自分の英知を与えるものではない。与えるのはただ、彼の信念と慈愛だけ」
「信念と慈愛」の言葉が心に残っていて
一年目の保育士さんの口から出てきたのをびっくりして、
ジブランの言わんとすることが分かった気がしました。
自信が無くって・・とうちのスタッフも言います。
以前私がもらった言葉をプレゼントします。
「自信は無くっても大丈夫。確信があれば。」
「うん、確信はある^^」
確信・・そう信念です。
信念を持って子ども達一人ひとりと関われば
保育の一こま一こまはその人にとって慈愛を伝える道具となります。
自信なく「道具」と言った彼に感動しました。余計な言葉が無い。
次回は人間についてです。
こんな風に積み重ねて行きたい。
カリール・ジブランの「預言者」素晴らしいです。
もう30年も前に出会って、いつだったか本を買って、そのまま積読でした。
保育学講座を前に取り出して読んでみると、圧巻。沈黙でした。
神谷恵美子さんの訳や星野道夫さんの訳もあるんですね。
美智子様の愛読書でもあると・・・。マイケルジャクソンも・・。
関心のある方はどうぞ。