2007/5/22

時代の流れ  舞台裏のひとりごと
久しぶりに、オペラの仕事をしています。

劇場の空気は、コンサートホールとはまた違う
なんともいえないものがあって、相変わらず面白いのですが、
久しぶりに行くと、なんとなく時の流れを感じるようなことがあります。

出しものは、プッチーニのマノン・レスコー、
オペラ作者としての名声を確固たるものにしたきっかけの作品といわれています。

さて、初日の幕が上がる前に、舞台関係者が幕前に現れ、

「今日のテノール歌手(追っかけファンが常にたくさんいる有名歌手)が
この数日来喉の調子がよくありません、今日も絶好調とはいえないが
最善を尽くして歌うといっています」
(みなさん、応援の拍手をお願いしますとは言わなかったかな?)と、のたまう。

この種類の前口上は、私が入団したての頃、20年以上前は全然ありませんでした。
無名でも優れた歌手が、たまたま調子が悪くて普段の実力が出せない公演で
お客さんからブーイングがあったりして、厳しいものだなあ、
と思ったことが何回かあります。

お客さんのブーイングが厳しいということももちろんですが、
調子が悪いのは本人が一番よくわかる、という意味で厳しいと思ったものです。

その後、しばらくしてから、開幕前に前記のような前口上が折々、されるようになり、
(他の劇場の事はわかりません)
その都度、客席からは熱心に暖かい拍手が送られたものでした。

先回りの感がなきにしもあらずと、当時も思ったこの口上、
定着してからどれくらいになるかしら。
久しぶりに聞きましたが、先日のお客様の拍手に、
一抹の冷めたものを感じたのは考えすぎかなあ〜。

楽器奏者だったら、「今日は熱があるけど、弾きます。うまくいかなかったら勘弁ね」
なんて絶対にいわない、いえない、ですけどね。

時代の流れといえば、舞台上方に、歌詞のドイツ語訳字幕、なんていうのも
昔はありませんでした。

この間、フィデリオ(もちろんドイツ語歌詞です)の公演で
ドイツ語の!!字幕付きだったのには、びっくりしましたけど・・・。

オーケストラの音量が大きすぎて(騒音、とはいいません!)
フォルティシモの箇所は耳栓をする団員もその昔は皆無でしたね。
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2007/5/24  7:43

投稿者:noriko
高いチケットを買っていって、「損をした」と思うとおもうでしょ、ところがそんなことないんですよ、案外。

話題性(?)があるのと、舞台の裏話を垣間見るのと、そうはいったものの、やっぱり大したものだったじゃない、っていうのと。人間の心理、って面白いです。

一抹の「またか〜」っていう雰囲気も、イザ本番になれば、ね。歌えないくらいひどいときは、絶対歌わないですよね、歌手達も。

2007/5/24  7:25

投稿者:のーこ
やれやれ
オペラが始まる前から、帰りたくなっちゃいますね。

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