2013/1/29

「appassionata」  
長い長いと思った今回の6週間のスイス滞在も、
クリスマス・大晦日・お正月が終わって
折り返しの1月半ばくらいからは、もう日々が矢のように過ぎて行きました。

冬の季節、日本を出て少しまとまった時間をスイスで過ごすと、
色々とものを考える機会があるのと春に向けてエネルギーが貯められて
私にとって、この冬篭りのような時間はとても大切なものです。

そして、ここ数年、一年の中で日本での時間が増えてきていますが、
このくらいまとまってチューリッヒで過ごすと、
かつてのように、自分の住む町、という感覚が
よみがえってきます。

さて、日本に帰国まであと数日になった先週末、
Solothurn ソロトゥルンという町の映画祭での
ある映画を見に行ってきました。


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静かで落ち着いたたたずまいのソロトゥルンの街並み


スイスでの映画祭というとロカルノが有名ですが、
ソロトゥルンも今年で48回目という、ずいぶん伝統のある催しなんですね。

「appassionata」という名前のドキュメンタリー映画は
私の室内楽のパートナー、ピアニストのアレーナ・チェルニーの
音楽家としての、またチェルノブイリの原発事故後
共産圏から西側へ避難したひとりの人間としての
ウクライナ〜スイスの旅路を過去に辿るドキュメンタリーです。


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アレーナのことは以前にもこのブログで書きましたが、
画面に連綿と流れるアレーナのピアノの音色の美しさが、
この映画の印象を一層深いものにしているのは疑う余地がありません。

昨年9月、チューリッヒ映画祭でも上映され
観衆による支持と賛辞を受け、観客賞というプライスを勝ち取ったというのも、
彼女の音楽の力によるところも大きかったのではないでしょうか?

そしてアレーナが、惨事後25年経って、
完全なる廃墟となっているチェルノブイリを訪れたシーンでは、
何とも言えない身の震えを覚えました・・・。

もちろん、とても地味なドキュメンタリー映画には違いなく、
日本での上映は今決まっていないそうですが、
きっと日本の聴衆にも訴えるところがある映画だと思います。
何か、上映の可能性があることを願っています。
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