2016/3/9

はじめての沖縄2−辺野古にて  
今回の沖縄行き、まずは「空をつなげるプロジェクト」を進めるために
どうしても石垣島に行きたかったというのが理由でした。

そして、富士宮の良き友人N氏が偶然にも、私の予定と重なるように
辺野古・伊江島行きを計画していたので、是非にと、
こちらにも同行させてもらうことにしました。

折しも、「空はつながっている」の詩で増田君が歌っているような
平和への願いと全く相反するかの辺野古への基地移設問題を巡る
政府と沖縄県の軋轢と、それを取り巻く世論があります。

原発や、自然環境、沖縄の基地問題その他さまざまな、
今の世の中の問題を見るとき、自分がこれまで如何に無知無関心であったか
痛感するし、わからないことばかりです。
しかし、それらの問題がひとつの根っこに起因しているのではないか、とも感じています。

ネットやニュースで見聞きする情報と、自分が実際に現地で感じるものに
どのくらい違いがあるのか、あるいは想像どおりなのか確認するのに
またとない機会なのではないかと思ったのでした。

2泊した石垣島を後にし、那覇空港でN氏とガイドをしてくださるT氏、
そして関東と静岡からいらしたお仲間の女性たちと合流し、名護市に向かいました。

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那覇へ移動、綺麗な海でした



沖縄の基地問題にそれなりに関心を持っているとはいえ、私は本当に初心者なので
もちろん物見遊山ではないですが、とにかく、現地で起きていることを直に見て、
五感で感じてみようと思っていました。

翌3月4日朝早く、私たちが辺野古第1ゲート前に着いたとき、
すでにたくさんの人がいて、警察の警告をかき消すほどの
生き生きとした三線の音と張りのある歌声が溢れていました、まったく思いがけないことに。

でもすぐに工事車両が進入してきて、空気が慌ただしくなりもみ合いが始まって、
音楽は止み、人々の座り込み、機動隊の取り囲み、
マイクを通しての両陣営の激しい応酬であたりは騒然としていました。

状況把握がなかなか出来ない私でしたが、座り込み、寝転がり、スクラムを組む人々と、
それを取り囲む機動隊、という図が明らかになれば傍観者ではいられません。

アスファルトの道路に寝転がることなど、もちろんこれまでないことでした。
背中に伝わる地面の冷たさと、見上げた空の美しさがものすごく対照的でした。

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アスファルトに寝転がって見上げた空 背中が冷たかったです


周りには、ほかにたくさんの報道人がいて
演奏を続けようとする音楽家たちや工事車両の進入を阻止する人々、
その人たちを排除する機動隊員の姿を追っていました。
そして、朝のトレーニングでしょうか、その脇を屈強の米兵たちが
手を振りながら走り抜けていきました。

しばらくして工事車両が基地に入ってしまい、機動隊員たちが潮の引くように去った後、
再び民謡の歌声と三線の音が鳴り響きはじめ、
先ほど機動隊とマイクで激しく応酬していたリーダーと思しき男性に誘われて
今度は人々の踊りがそれに続きます。

時に哀愁を帯び、また力強く明るいリズムとメロディにのって
民族衣装をまとい素晴らしく腰の据わった踊り手たちと、
見よう見まねで手を振り、足を進める人々。
いつの間にか皆が本当の笑顔になっていました、もちろん私も。

客観的に見ればなんとも奇妙な光景であったかもしれません。
しかし、どんな言葉よりも雄弁に、あの艶やかな歌声と力強い三線の音は
幾層にも重なった深い悲しみや怒りや希望を伝えていたと思います。

行けてよかったです。

そのあとは、いかにも寂れてしまっている辺野古地区の街路を下って海辺へ。

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辺野古地区の入り口


穏やかな海では特訓をしているカヌー隊の数隻のカヌーが浮かび、
海の中まで延びているフェンスが基地と地域を隔てている砂浜、
ヘリコプターの爆音の中お話を聞いた海辺のテント、
展望台から見た美しい海、そこは広範囲にフェンスで囲われ監視船が幾隻も。

音、風、光・・・。
見て、聞いて、感じたこと、たくさん・・・。

昼過ぎに皆と別れて、ひとり名護のバスターミナルで空港行きのバスを待っていたとき、
[埋め立て工事中止、和解]のニュースを読みました。

政治的な戦略や、駆け引きでは到底解決のつかない難題であることでしょう。
あの音楽と歌と踊りに込められたいのちのパワーに対峙するような
真摯な対応がなされるよう、心から願います。


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基地と地域を隔てるフェンス

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ジュゴンはいなくなってしまったのだそうです
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