2005/12/28

我が家のシュリンキングポリシー  
実は我が家では今、ここチューリッヒ郊外、人口3千人の静かな村の
住んで22年になるこの家を売って、とりあえず家族はいったんここで解散しようか
と、結構過激にも聞こえる話が突然浮上しています。

って、こんなことをこんなところ(おっと!)で書いちゃっていいものかしらん、
と思いつつ・・・。




シュリンキングポリシーという耳慣れない言葉があります。

少子高齢化が進む先進各国で、近未来を見据え、都市再生計画に
「創造的縮合政策」を取り入れていく、ということだそうです。

東西統合後、社会構造の変化にあえぐ旧フランクフルト(オーダー)の
取り組みが注目され、日本でも滋賀県や岐阜県などの市でも積極的な
政策転換が試みられつつあるようです。

ようするに、生活空間を人口減にあわせ、社会構造に合わせて住みやすいように
縮小していく、ということらしいんですが、(何で私がこんなことばを
知っているか、というのは追々書くこととして)

で、今、私がここで書こうとしているのが我が家のこと、というわけです。

普段なら、身辺整理といえば、滅多にしない大掃除してゴミを大量に捨て、
何年も着なかったけど捨てるには惜しい、という洋服を寄付にまわす、とか
そのくらいのことなんですが・・・。

このところ何年か、スイスと日本を行ったりきたりが増え、昨年は往復5回
述べ六ヶ月、今年は往復三回、延べ7ヶ月の日本滞在でした。

我が家はともに音楽家の私たち夫婦、チューリッヒ工科大学生の息子、
グラフィックデザイナー志望だけど今はフリーターの娘、の4人家族ですが、
今年は夫婦はそんな具合でスイスを留守にすることのほうが多く、
娘は愛知万博のスイス館で働いてやはり、半年以上不在。

名にしおう物価高の国、スイスでは、持ち家といえどローンと
メンテナンスにかかるお金もあなどれません。
東京では、行く度ごとに増える荷物を置いておく事務所兼ねぐらの
アパート借りているし・・・。

ここいらへんで身を軽くしたい、とは、もともと根無し草、流浪の民の
素性の私たち夫婦のこと、息子は家を出てチューリッヒで部屋を借りたい、
娘はベルリンへ行きたい(すごく現実的とは思えないけど)
それぞれ勝手なことを考えていて、それじゃあひとまず家族解散、
という話になったわけです。

どこかチューリッヒ近辺の、荷物を置いておけて、庭の手入れも芝刈りも
必要ない(これは嬉しい!この点についてはほんとにものぐさな家族で・・)
メンテナンスも人まかせ、気楽に住めるアパートを探そうかなあ、と。

ついでに、過去、日本へ引き上げて行った数多くの知り合いたちが残していったものや、
亡くなった友人の遺物、もちろん、この、引越しをしなかった22年間、たまりに
たまった自分たちの無用の長物も、さっぱりと整理して。(これも大いに嬉しい!)

チューリッヒの中心から15キロ離れた、遠くにアルプスの山々も見えるし
子育てにも最適な良い環境の一戸建て、のどかで静かな村で、ほんと、
22年、いい時間を過ごしました。

だいたい7年周期で行動のパターンを変えていく性癖のある我々にしては
柄にも無く長居してしまったわけで、世の一般の普通の家族と
逆行するやりかたではありますが、この辺で方向転換、身を軽くする、
創造的縮合政策、ならぬ創造的分散政策、をとりつつある今の我が家です。

手入れも行き届かず、庭も荒れ放題の家ですが、緑豊かな周りの環境と
音楽家にとっては大いに気になる音出しの問題はまったくなく、
買いたいと熱心に希望している若い音楽家仲間がすでにいます。
それも、「そろそろ売っちゃおうか」、と家で何気なく話が出たその翌日に、
仲間との雑談でそれを聞きつけたポーランド人の彼のほうが積極的で、
こちらは、逆に目を白黒、急転直下、瓢箪から駒、の話だったのですが、
どうやら思いのほか近い将来、現実になるかも。

これから2月から3月にまた日本行きがあり、その前にことが解決するとは
とても思えず、それぞれ次の居場所を見つけなくちゃならないし
まだまだ時間のかかることではありましょう。

でも、この家で家族で祝う最後のクリスマスかも、ともなるとさすがに
ちょっと思いが募るところはありました。

さて、来年のクリスマスは誰がどこで、誰とクリスマス・新年を祝っているのやら・・。

2

2006/1/4  9:42

投稿者:noriko
turuさま

コメントありがとうございます〜。
なにしろいい加減な親子で・・・。あ、いい加減なのは
親の方ですね、子どもたちのほうは随分広い心で受け入れてくれてます。

ほんとに時間がとまってしまったかのようなスイスの年末年始でした。そろそろ頭の切り替えをしなくてはなりませんね。

今後ともどうぞよろしく!

可愛らしいHPお邪魔してきました!

2006/1/4  6:23

投稿者:turu
とても冷静な家族解散のお話・・・とても勉強になりました。スイスの静かなクリスマスから新年の間というのは「自分の身辺整理」と言うか全てを見直す良い時期なのかもしれませんね・・・これからもブログ楽しみにしています♪

http://www.minimini.ch/

2005/12/28  20:11

投稿者:noriko
わ〜、感激!
michiakiさん、我が新米ブログのコメント第一号、です!
しかも同じ、スイス組!!
サンクトガレン方面、昔はよく仕事で行きました。このところお声がかからないけど。

どうぞよろしく。

先日の国勢調査で、日本は初めて人口減2万人になった、とか・・・。我々の行く末は、ほんとシュリンキングポリシーにかかってくるのでしょうか?

http://diary.jp.aol.com/zcmcuzbfaj3y/

2005/12/28  9:36

投稿者:michiaki01
>>シュリンキングポリシー
このたびの、日本でのいわゆる「まちづくり3法」の見直しも、この考えを反映しているところがあるわけですよね。

http://diary.jp.aol.com/pgunjttff/

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