2006/6/27

あたりまえの情景  舞台裏のひとりごと
すっかり日記をサボってしまいました。

舞台裏をいえば、この2週間ほど、
8月のワークショップの楽譜発送(まだ完璧ではありませんが、目が回りました!)、
8日間で5回のコンサート(3種類のプログラム・・・)、
東京・横浜から名古屋・大阪・和歌山への移動、合間を縫って諸々の資料提出、
2種類のチラシの打ち合わせ、連載の原稿提出、コンサートの案内発送、
7月のコンサートのリハーサル、などなど、
(ハイ、すべて自分で仕掛けていることとはいえ)
ハードといえば(かなり)ハードでした。


舞台の上で、陶酔するのも自分、冷や汗をかくのも自分、というわけで
演奏家というのは、つくづく、自己中心的な人種だと考えます。

実際のところ、舞台上で多少の失敗をしても、
自分がその場で恥をかき、自己反省を促されるくらいのもので
誰が傷つくものではない、誰かの迷惑になるものでもない、

しかしながら、自分の満足いく演奏であるかどうかは重大問題で
いざというときに誰にも代わってもらうわけにも行かないものでもあるわけで・・・。

この「自己関心の高さ」を余儀なくされる自分へのプレッシャーの中で、
ふと、自分を圏外において、そこにある「あたりまえの情景」を眺めてみる、
というのは案外大事なことなのでは?と思うことがあります。

おととい、和歌山の岩出市の小さなチャペルで「ヴァイオリンひとり」の
コンサートがあり、本番前の独特の緊張感の中で出番を待っている時、
玄関脇の控え室の窓から、教会へ向かって三々五々集まってくる
人たちの姿を目にしました。

雨の日曜日の午後、傘を差しながら、音楽を聴きに道を渡ってくる人々・・。

「ああ、良い光景だなあ」、と思い、自分の不安や緊張感がひどく
場違いな気がして、「そうだ、私もこの良い光景の一員になろう」と思ったのでした。

そう思ったからといって、バッハの無伴奏ソナタがわけなく弾ける、というものでは
もちろんありませんが、葛藤(格闘?)の中にも、私にとって感謝の気持ちと
さわやかな後味の残る演奏となりました。

「あたりまえの情景」、というのは「自己関心」にまみれて過ごす私にとって
心の清涼剤、というもののような気がしました。

祭壇に飾られた花の香りも、演奏中の私の心を落ち着かせてくれたものでした・・。
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2006/7/6  18:12

投稿者:noriko
k.kawachi さま

本当にいろいろとありがとうございました。コンサートを実現するのって、ほんと大変なことですよね。でも、これを機に、名古屋にもこの先ご縁がつながるとうれしいです!

スイス館でのコンサート、はるか昔のことのようです!つい先だっての名古屋のコンサートも・・・。(こうやって年をとっていく?!)

性格が似てる、ってオプティミストで天然**のところがでしょうか?自分のことってわかりませんよね?(あは、どう意味でしょ?!)

2006/7/5  23:40

投稿者:k.kawachi
名古屋での演奏会お疲れ様でした。スイス館からの出会いから1年。本当に演奏会が開催!夢のようです。楽しかったです。ありがとうございました。
息子がのりこさんと私が似ていると言っていましたよ。
どうも性格のようです。

CDも届き、真帆さん会う機会があったので渡しました。

また注文が入ったら連絡します。

日本にいるときは超多のようなので、
くれぐれもお体を大事にしてくださいませ。

2006/6/28  20:15

投稿者:noriko
岩崎ご夫妻様
名古屋は楽しいコンサートでした。「白土さんのトークが良かったから二日目のコンサートにも行ってみよう」、と言って来てくださったお客様もいらしたし・・!
ステラオブあかねMエンジェル、本当に良い曲ですよね。弾くたびに、本当に熱くなれる曲です。
9月にチューリッヒでお目にかかれるでしょうか?

michiakiさま
あたりまえのことをあたりまえに・・。
昨今のニュースの報道を耳にすると、なにがなんだか、首を傾げたくなるようなことが多いです、ほんとに。
自分らしく、というのもあやふやになりそうな気がしますもの・・。

2006/6/28  6:43

投稿者:michiaki01
まだあまり言葉になっていないんですが...。
あたりまえのことをあたりまえにやる、これがなかなか難しいんですよね。
色々考えながら読ませていただきました。

http://diary.jp.aol.com/pgunjttff/

2006/6/27  16:08

投稿者:宇宙塵
名古屋でのトリオ「レゾナンツ」の演奏会、2回聞かせていただきました。ハードスケジュールの最中などということは、微塵も感じさせない伸び伸びとした演奏と、軽妙洒脱なお話を存分に楽しませていただきました。また楽屋裏まで押しかけてお願いしたCDを、早速お送りいただき感謝です。
Stella of Akane.M.Angel とってもいい曲ですね。
小生、天文学に関心があるのと、自動車関係の技術屋だったこともあり、心の底に響いてくるような思いがしています。また、現在子育て中で、最近少し演奏から遠ざかっている息子夫婦(二人共ヴァイオリンを弾きます)にも聞かせようと思っています。
どうもありがとうございました。
            愛知県 岩崎誠夫・暁子

(追伸)、CDの件、上記メールアドレスまでご連絡をいただければ幸いです。

2006/6/27  10:37

投稿者:noriko
お肌には良いけど、楽器には厳しいこの季節の日本、久しぶりです。

のーこさん、
お父様、横浜にも来て下さったし、代官山にもお申し込みいただきました!
私?仙人・聖人?いえ、ますます「生人」です。

話は全然違いますけど、このところ「悪意」という以前に「どうして??」という「不可解」な犯罪、事件が多々報道されてます。「自己関心」への許容がたかまるゆたかなはずの時代のなかで、ある種の「抑制力」が加速度的に欠如していく・・・。未成熟で野放しの自己関心、は自分の内にも外にも危険をはらむもの、という気がします。
ゆたかな治癒能力・抑止力をもっている「あたりまえの情景」、見渡せばきっとたくさんあるはずなんですが・・。

Beepさん
演奏家が演奏中に考えていることですか?「その気になりたい」、「その気にならなきゃ」、「お、ちょっとその気になってきたかな??」・・・、という雑念との戦い、葛藤、でしょうか。
「自分の相撲をとりたいと思っているうちにふら〜、と立ってしまうお相撲さん」、「戦術を整えるのに夢中になっている間にゴールを目指すことを忘れちゃうサッカーのチーム」のようなものかな?
そんななかで稀にある「首尾よくその気になり、演奏している自分を忘れる一瞬」、に病み付きになります。

羅刹龍さん
見慣れた風景に心が落ち着く、ということと、見慣れているはずの風景も、自分の心の持ちようによってずいぶん変わって見えますね。心の余裕、って大事です・・。

どういうわけか、相手が人間だと、(しかも身近であればあるほど)時として、これを保つのがなかなか難しいんですが・・・。(ンなことないですか??)

2006/6/27  7:42

投稿者:羅刹龍
お疲れ様でした
普段 何気なく見ている光景が 変わってしまうと とても気になる事があります
当たり前に慣れてしまってるのかなあ、、何て思うこともあったりしますよね。。
見慣れた風景に落ち着くこと、、、僕にもよくありますね。。

http://raijin.bbsnow.net/

2006/6/27  7:20

投稿者:Beep
こんにちは、日本はそろそろ暑いでんでしょうね。

演奏家が演奏中何を考えているのか、考えています。
演奏中ぼ奏者は外から見る限り、かなり神々しいコトが多いです。
いい演奏の時には、人間が神に一歩近づいているように見えます。
相当量の精神エネルギーを発散しているワケですから
音以外のエネルギー自体も観客は受け取っているんだと思います。

で、演奏中は何か具体的なコトを思い浮かべたりしているコトもあるんですか?

2006/6/27  7:05

投稿者:のーこ
お疲れ様です。
私の父も、次の横浜での演奏会を楽しみにしています。

あたりまえの情景に目が行くというのは、自分があたりまえの状態にないという自覚がある上での事ですね。「光景の一部になる」と言う表現、素敵ですね。仏教で言う「無の世界」は言わば悟りですが、それは、たぶん、そこにある光や環境、状況に、すうっと自分を溶け込ませるということ、光景の一部になるということかなって、考えています。自分を無に出来る技を身につければ、悟りが開けたと言う事になるとどこかで読みましたし、多分そうなのだと思います。

まあ、ノリコさん、だんだん仙人(聖人)っぽくなってきましたね(笑)。

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