2006/9/30

藤田の日記9/10〜16  [藤田の部屋
●藤田先生を応援する会に入ってください。
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2006/09/10(日)     異邦人
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 「異邦人」には違和感がずっとあった。 そのうち忘れてしまっていた。 その後40年ほどしてこれを卒論にしている青年を見た。 心底、その世界に入っている。 不安な思いがした。
 今回、花田清輝のことを読んでいたら「異邦人論争」のことが出ていた。 論争の最中、花田が「殺されたアラブ人の視点に立て」と怒鳴ったら皆が一瞬シーンとなってしまったとある。 昔感じた違和感とはこのことではなかったのか。
 何十年も経って気がつくというのも妙なものだ。 その青年にその視点のことを言ってみるべきだったかも。 言ってどうなるということでもなかっただろうが。

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2006/09/11(月)     獄中12年
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 獄中12年、不屈の闘志、網走監獄出獄、こうくりゃ凄い大した者だということになる。 転向した連中は頭が上がらない。 まして治安維持法下である。 拷問で何十人もそれ以上も殺されている。
 ネットで検索してたら、れんだいこ、というのがあった。 この間の状況について詳細に分析している。 なんと12年は東京ではないか。 網走に行ったのは最後の年、1945年の6月から10月までだ。 北海道の一番過ごしやすい季節だ。 ありゃー、思い込みと言うのも恐いものだ。

 「勝手に思い込んでるんだからお前の責任だ」と言われればまことその通りである。 文句言う筋合いはない。 東京で拷問受けてたのであろうか。 どうもそうではなさそうだ。 ひどい飯を食わされていたのであろうか。 否、百合子氏が立派な弁当を差し入れている。 なんじゃこれは、特別待遇ではないのか。 あれまあ。
 昔、宮顕の血縁を辿っていったら天皇一族と繋がっていてありゃあと思ったことがあった。 狭い島国だ。 誰でも前へ前へと辿って行けば石川五右衛門にも天皇一族にも殆んどの人が繋がってしまうだろう。 妙な話である。
 しかし日本には世界に誇るミヤケンがいる。 銀河鉄道の宮賢である。 あめゆじゅとてちてけんじゃの宮賢である。

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2006/09/12(火)     参戦
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 差別が何故いけないのかと言えば、差別は人を殺すからである。 相手を同じ人間と思わなければ殺したり残酷なことを平気ですることとなる。 関東大震災の朝鮮人虐殺は何とも言いようがない。
 日頃町内で皆の世話をしていいおっさんと思われている人が率先して皆を煽り人を殺すのである。 善い人が最も残酷なことを善いことだと思ってするのである。 人に対して差別の心を拭いきれない人は、いかに高位にあろうともいかに善い人だと思われていようとも人でなしである。
 アメリカが日本に原爆を落としたのも差別観念の結果である。 ヨーロッパには落とさないであろう。 親戚、仲間、身内なのだ。 ローマ法王の発言は世界を分裂させた。 イスラム世界にとって今や米英は鬼畜となってしまった。 かって「鬼畜米英」と叫んでの日本の戦争が聖戦であったというのなら、日本はイスラム圏に味方するしかない。

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2006/09/13(水)     不思議
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 この夏、北埼玉の地にひぐらしが鳴かない。 去年はと思うにまったく記憶がない。 遅れて地上に出たつくつくが時に鳴くのみ。 これからなのか、ひぐらしはこの地では現れないのか。 8月末に箱根に行ったらひぐらしが微かに鳴いていた。
 ところで「ひぐらしのなく頃に」というのはホラーなのか。 ホラーは苦手だ。 というより見ない、近づかない。 もともと性格が臆病なのであろう。 ホラー映画などを好んで見る人の気が知れない。 ほんとに何であんなものを見るのだろうと不思議だ。

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2006/09/14(木)     観想
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 観て想う、観想の価値を語ったのはアリストテレスであったか。 となると競技している人より観客席に座っている人の方が価値あることとなる。
 確かに競技場で殺し合いをしている剣闘士になるのは御免だ。 観客でいた方がはるかに楽だし危険もない。 観客というのは特権者である。 危険に身をさらす人を見てああだこうだと言っている。 挙句は気に入らないと物を投げ込んだりする。
 天皇制という、誰もそこにいる人間にはなりたくない制度が続いているのもこの観客の快楽のせいであろうか。 人を特別の存在にして金は与えるが自由を無くし繁殖させることを最大の使命とさせる。 男の子を生むことが至高の義務、人生の義務とされたんじゃノイローゼになるのは当たり前だ。 残酷な話である。
 人が殺しあうのを観ることが禁じられたと同様に、男の子を生むのを皆で待ち望みせっつかせる、生まねば価値なき者とみる様な特別家庭観覧制度も早急に廃止すべきであろう。

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2006/09/15(金)     責任
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 国家や権力的組織を信用できるかと言ったら信用するに値しないあるいは非常に難しいと言う外ない。国家や組織は一人の人間でないことは言うまでもない。一人の人間でさえ時に人が変わったようになるというのだから、まして国家や組織は日々変貌していくものだ。
 権力機構はその自律的な変貌において常に自己防衛・増殖を本旨とする。掲げた理想があったとしてもそれはあっという間に染みだらけとなり、残るのは権力争いと粛清・追放である。
 ならばその国家乃至組織の在り様を法的にまた内部規定で腐敗しないよう定めておくことが肝要となる。代行主義、民主集中制、軍部独裁はこの意味で腐敗の温床でしかない。情報の完全な公開、言論の自由、構成員の秘密投票による意思決定、平等な資格での参与と権力分立、執行委員の任期の制限等々が必要である。
 ゾルゲはソビエトという国家を信じて命を賭した。結果、スターリンに裏切られる。 ゾルゲの配偶者は強制収容所に送られて死ぬ。
 東条開戦内閣の閣僚、岸信介が戦後首相となって訪米しアイクとゴルフをやり一緒にシャワーを浴びて笑っている姿をガ島の戦死者、生き残りはどのように見るのか。
 島を視察してノイローゼに陥った大本営参謀・瀬島が何故に戦後ホテルの宴会場で戦闘機商戦の勝利の祝杯を上げうるのか。頭を丸めて出家するというのが古来よりの責任のとりようではないのか。
 安部晋三は祖父の罪過を国民に謝して後、初めて政治家たりうるのではないか。祖父を誇るとはまことけったいな腐り切った人物である。

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2006/09/16(土)     亡霊
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 アメリカは731部隊の資料を得るために関係者を免責したと思っていた。それが最近出た資料によれば金まで出したという。殺戮者に金まで与えたとは。
 部隊のあった満州国にいたのはあの岸信介である。岸は十分に知っていたのではないか。そのような男が戦後首相となった。日本の民衆が彼に投票したのである。
 日本の保守党を支持する民衆とは一体何なのだ。散々戦争で酷い目にあっていながらその戦争の指導者に投票する。驚くべきことだ。天皇以下の権威に対する盲従の精神構造なのか。岸の金の力であったのか。
 その岸が国会に警官隊を導入して安保法案を通した時には流石に日本の民衆は動いた。後にも先にも戦後民衆が動いたのはあの時だけだったように思う。「岸を倒せ」という叫びには戦中・戦後の民衆の怨念があったのであろう。岸は自衛隊の動員を企図していた。あの時軍隊が出ていたら多数の死者が出たであろう。彼はそのことを危惧して断念したのではない。閣内に反対する者がいて諦めたのである。
 今又その岸の顔をふやけさせたような似た顔の男が登場してきた。孫だという。実に不愉快である。岸退陣後、40年余しての登場である。岸の亡霊を見る思いがする。ただただ権力的な施策を行おうとするだけの男である。
 自民党があんな右翼のボンクラを担ぐべく総崩れになっているという。また日本の民衆が怒涛のように国会に向けて参集する事態が出来するかも知れぬ。それがないとしたら日本はファシズム国家へ一直線に転落して行くことになろう。



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